SHISEIDOは10月30日、スマートフォンなどのデジタルデバイスの使用による目の疲労と印象変化の関係について把握するための「デジタル疲労(スマホやPCを使用することによる目の疲労)に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2018年10月、20代~40代の有職女性338名を対象にインターネットで実施。
調査の結果、「日々の生活の中でデジタル疲労を実感することがある」と答えた人は全体の82%にのぼり、そのうち年代を問わず約80%以上の人がデジタル疲労による身体への悪影響を感じていると回答した。
デジタル疲労による悪影響として「肩こり」(67.9%)、「視力の低下」(57.6%)、「頭痛」(47.3%)といった身体の内部に起きる影響が挙がる一方で、「目もとのシワなどのエイジングが気になるようになった」(21.0%)、「昔より目周りが暗い印象を受ける」(17.7%)という目もとの外見への悪影響を感じる人も多いことが分かった。特に35~39歳の30代後半女性の53.7%は、デジタル疲労によって自分の目もとの印象が変化していることを実感していると答えた。
また、同調査で他人を見て「疲れているな」という第一印象を受ける顔の部位については、全体の約75.4%が「目・目もと」から判断しているという結果になった。監修を行ったあまきクリニック院長の味木幸医師は、「目は人の気持ちが最も表れやすいパーツだからこそ、目の充血や目もとのシワ・ハリのなさ・暗さは相手へのネガティブな印象につながってしまうのかもしれません」と推測している。
味木医師は、デジタル疲労を和らげる3つの方法として、「ホットタオルで体の巡りをよくする」、「アイクリームで保湿&マッサージによる血行促進」、「質の良い睡眠をとる」を推奨している。
ホットタオルでデジタル疲労によって血流が悪くなった目周りを温めることにより毛様体筋の緊張がほぐれ、血行を良くする効果があるとのこと。また、目周りだけでなく、首裏も温めると後頭部神経や血管の要所が温まることにつながり、全身の血行の巡りを良くし副交感神経が優位に働いてリラックス効果が生まれるという。頭痛や倦怠感を抱く時に行うと効果が期待できるとしている。
また、保湿力の高いアイクリームを使用し、乾燥しやすい目周りにうるおいとハリを与えながらやさしくマッサージを行うことによって、目周りが温まって血流改善の効果が期待できるとのこと。
質の良い睡眠のためには、眠りの環境を整えることが非常に重要。寝る前にデジタルデバイスを使用すると、ブルーライトによって交感神経が優位になってしまい、結果として眠りが浅くなる原因になる。そのため、就寝1時間前からのデジタルデバイス使用は控えた方がよいとのこと。