11月9日よりNHK BSプレミアムでスタートするBS時代劇『立花登青春手控え3』(毎週金曜 20:00~20:43 全7回)の試写会が29日、東京・渋谷の同局で行われ、溝端淳平、平祐奈、マキタスポーツが出席した。

左からマキタスポーツ、溝端淳平、平祐奈

藤沢周平の時代小説を、溝端淳平主演でドラマ化し、第1シーズンが2016年、第2シーズンが2017年に放送された『立花登青春手控え』。小伝馬町の若き牢医者・立花登(溝端淳平)が、牢獄で医者として経験を積みながら、そこに出入りする人間たちが巻き起こす事件や人情に触れ、持ち前の正義感と柔術で事件を解決し、人として医者として成長していく姿を描く。最終章となる今回は、登の将来に関わる新しい出来事が巻き起こる。

3シーズンにわたって主人公を演じてきた溝端は「主演作がシリーズ3まで来れたのは感謝しかないです。一応最終章と銘打ってますが、パート1が始まった時は26歳で、今回で29歳になりました。恩返しを込めて、立花登と自分が成長できればと思いながらやっていました」と感想を。撮影は7~9月という猛暑の京都で行われ、「40度を越える日もありました。夏の京都は非常に暑かったです」と苦労がありながら、「大先輩の古谷一行さんの胸を借りながら、完結にふさわしい作品になったと思います」と自信を見せた。

最後のシリーズとなった今回の撮影では「非常に寂しいなと思いましたね。帰るところが一つなくなる感じです。すごくセンチメンタルになりつつも、それが吹き飛ぶぐらいメチャクチャ暑かったんですが、汗だくになりながらも楽しい撮影現場でした」としみじみ語った。

ちえ役の平も第1シーズンから出演。「私も寂しかったです。最初は17歳で、それから毎年撮影所の京都に行く度に実家のように迎えてくれました。今回は前回に比べて日数は少なかったのであっという間でしたね」と感慨深げだった。平について溝端は「17歳だった祐奈ちゃんは元気が良くて現場の太陽でした。後2週間で20歳ということで美味しいお酒をすすめようと思ったんですが、育ちが良いのでお酒は出産が終わってからなんだよね?」と投げ掛けると、平は「母が特殊な考えなのか、お酒は子供を産み終えるまで飲んじゃいけないと禁止令が出ているんです」と母の教えを説明。続けて「兄は奥さんが子供を産んで禁止令がないんですが、飲めない身体になり、家族みんなが飲めないです。アルコールを受け付けない身体になってしまったみたいです」と明かして笑いを誘っていた。