米Appleは10月29日 (現地時間)、iOS 12のアップデート「iOS 12.1」を10月30日にリリースすることを発表した。グループFaceTime、新しい70種類の絵文字、カメラプレビュー時の深度コントロール、デュアルSIMなどを追加する。同社は30日に米ニューヨークでスペシャルイベントを行う予定で、同イベントではiPad Proの新製品発表が噂されている。
グループFaceTimeは、最大32人が参加できるFaceTime通話 (ビデオ通話 /オーディオ)だ。iPhone、iPad、Macで利用可能。メッセージアプリケーションに統合されているので、グループメッセージのチャットから直接グループFaceTimeを開始できる。会話中は、参加メンバーの発言の長さ、声の大きさ、身振りや手振りの大きさなどを認識し、参加者のイメージの大きさをダイナミックに変化させる。例えば、発言中のメンバーや目立つメンバーが前面に大きく表示されるので、実際にグループが集まって会話しているように、グループの会話の動きをフォローできる。グループでも、メッセージアプリケーションのカメラ効果と同じようにステッカーやフィルターを使ったり、対応デバイスではアニ文字やミー文字でチャットに参加可能。通話は全てエンドツーエンドで暗号化される。
新しい絵文字は、2018年6月にリリースされたUnicode 11.0に対応したもので、追加される70種類には、赤毛や白髪など新しい髪型、男女のスーパーヒーロー、ロブスターやベーグルといった食べ物、オウムやラマなど動物、フリスビーやチェスなどスポーツグッズが含まれる。
カメラプレビューの深度コントロールとデュアルSIMは「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone MR」向けの機能だ。深度コントロールは、ポートレートモードでの撮影で、被写界深度をユーザーがダイナミックに調節できる機能。これまでは撮影後のみの調節だったが、撮影前にもリアルタイムプレビューとして調節できるようになり、ボケ味を柔軟にコントロールしながら思い通りのポートレート撮影を行える。
中国向けを除くiPhone XSシリーズとiPhone XRはnano-SIMスロットとeSIMを備えており、iOS 12.1から通信事業者の追加プランをeSIMにアクティベートしてデュアルSIM通信が可能になる。