日本テレビ系ドキュメンタリー枠『NNNドキュメント’18』(毎週日曜24:55~)では、認知症に向き合う夫婦に密着する「薫ちゃんへ。認知症の妻へ1975通のラブレター」(南海放送制作)を、きょう28日深夜に放送する。

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    金森さん夫妻

番組が密着したのは、愛媛県伊方町で14年間認知症と向き合っている金森一臣さん(67歳)と妻・薫さん(68歳)夫婦。同級生の2人は、中学3年生のとき、薫さんが一臣さんにラブレターを渡したことから交際をスタートし、21歳で結婚、2人の子供を育て上げた。しかし、夫婦に異変が起きたのは14年前。55歳だった薫さんに「アルツハイマー型若年性認知症」という診断が下されたのだ。

そこからゆっくりと症状は進み、今ではほとんどの記憶をすることは全くできない。人の名前も忘れ、他人はすべて「おばあちゃん」と呼び、夫である一臣さんも「おばあちゃん」だ。施設への入居を考えたことはあるが、現場を見て妻を預ける気にはどうしてもなれなかったという。

症状がひどくなり始めた5年前から、一臣さんはノートに2人の日々をつづり始めた。5年間毎日つづられた言葉は、妻への愛に満ちた、まさに“ラブレター”。ある日のノートには、「私の名前が、最後の一枚の記憶の葉っぱが無くなったら…と思うととても悲しいがその時はその落ちてしまった葉っぱを探して、大事にしまって、薫ちゃんと生きていこうと思う」と書かれていた。

食事の準備、身の回りのお世話、その大変な労力の中で、薫さんに優しく笑い、語りかけ、一緒に歌を歌う一臣さん。例え返事がなくても、「今はこれしかしてやれんなったけん」と笑う。

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