札幌市交通局は札幌の路面電車における4年ぶりの新型車両として、単車タイプの低床車両1100形を1両(1101号車)導入。乗務員の習熟訓練等の準備が整ったことを受け、10月27日から営業運行を開始する。
札幌市交通局はこれまで、バリアフリーに対応した低床車両を3両導入し、路線のループ化も実現させている。既存の低床車両A1200形「ポラリス」は3車体連接2台車の構成だったが、今回導入する新型車両は単車タイプ(1車体2台車)のバリアフリー対応低床車両。9月1日に開催した「2018市電フェスティバル」の会場で公開され、来場者による愛称投票の結果、既存車両と同じく星の名前を付けた「シリウス」が愛称に決定している。
新型低床車両1100形「シリウス」では、利用者の意見や要望を反映して通路幅を広く確保するとともに、乗車口から降車口まで段差や傾斜をなくした。小さなこどもや高齢者、障がいを持つ人など、誰にでも利用しやすい構造としている。全席にロングシートを採用し、車いすスペースは2カ所設置した。
運行開始日の10月27日と翌28日は臨時運行として、午前・午後にそれぞれ1回ずつ運行する予定。10月29日から通常運行となり、運行日および運行時間は不定期とされている。