叡山電鉄は鞍馬線全線の復旧予定日である10月27日、鞍馬駅にてイベント「おいでよ! 鞍馬」を開催する。鞍馬線の全線復旧を受け、支援者への感謝の気持ちを込めるとともに、被害からの復旧作業を優先したことで中止した「えいでんまつり」を心待ちにしていた人に何らかの形で応えたいとの思いから実施されるという。
鞍馬線は9月4日に近畿地方を通過した台風21号の影響により、貴船口~鞍馬間で倒木や電柱倒壊が多数発生。運転休止を余儀なくされていた。沿線をはじめ関係各所からの支援・協力もあり、10月27日の初発から全区間で運転再開を迎える見込みとなっている。
全線復旧に合わせて開催されるイベント「おいでよ! 鞍馬」では、台風21号災害発生直後から現在に至るまでの復旧作業の様子を展示する「運転再開までのあゆみ展」をはじめ、「叡山電車オリジナル卓上カレンダー」がもらえる「鞍馬DEスタンプラリー」、ミニ電車「きらら」の運行、プラレールを使って自由に遊ぶことができ、ジオラマも展示する「プラレールで遊ぼう!」、小さなお皿の上に鉄道模型の盆栽風ジオラマを作成する「『盆ラマ』ワークショップ」(有料)、秋の各鉄道イベントから販売を開始した新しい「ひえい」グッズをはじめ、イベント当日に発売が開始されるプラレール「叡山電車『ひえい』」も販売される「叡電グッズ販売」などが実施される。
「おいでよ! 鞍馬」は10月27日10~15時に鞍馬駅で開催(雨天決行、荒天中止)。入場料は無料。イベント開催時間内に鞍馬駅に来た人へ、「鞍馬線開通90周年記念缶バッジ」のプレゼント(数量限定)も用意されている。
なお、鞍馬線は1928年12月1日に山端駅(現・宝ケ池駅)から市原駅まで開通してから今年で90周年を迎えることを記念し、「鞍馬線90周年ロゴマーク」を制定して広く周知するほか、鞍馬駅までの開通から90周年を迎える2019年12月までの約1年間、さまざまなイベントや取組みを実施していく予定としている。