厚生労働省は10月23日、2015年3月に高校・大学等を卒業して就職した新卒者の離職状況を発表した。それによると、高卒者の39.3%、大卒者の31.8%が卒業後3年以内に離職していることがわかった。
新卒者の3年以内の離職率を学歴別にみると、大卒者は前年比0.4ポイント減の31.8%と2年ぶりに減少。短大等卒者は同0.2ポイント増の41.5%と2年ぶりに増加。高卒者は同1.5ポイント減の39.3%と2年連続の減少。中卒者は同3.6ポイント減の64.1%と2年ぶりに減少した。
産業別の離職率をみた場合、大卒者では、「宿泊業・飲食サービス業」が最も高く49.7%(前年比0.5ポイント減)。以下、「教育・学習支援業」が46.2%(同0.8ポイント増)、「生活関連サービス業・娯楽業」が45.0%(同1.3ポイント減)、「医療、福祉」が37.8%(同0.2ポイント増)、「小売業」が37.7%(同0.9ポイント減)と続いた。
高卒者でも、「宿泊業・飲食サービス業」が63.2%(同1.2ポイント減)でトップ。次いで「生活関連サービス業・娯楽業」が59.2%(同0.2ポイント減)、「教育・学習支援業」が56.5%(同0.5ポイント増)、「小売業」が48.8%(同1.6ポイント減)、「医療、福祉」が47.0%(同0.1ポイント増)となった。
事業所規模別の離職率は、大卒者、高卒者ともに「5人未満」が最も高く(大卒者57.0%、高卒者64.3%)、規模が大きくなるにつれて離職率が低くなる傾向がみられた。