デルは10月23日、ゲーミングPC「ALIENWARE」の新モデル(2製品)について、メディア向けに詳細を説明しました。場所は東京・秋葉原の「ALIENWARE STORE AKIBA」。

今回の新モデルは、デスクトップPC「ALIENWARE Aurora」の新型と、ALIENWAREノートで最も薄い製品となる「ALIENWARE m15」です。前者は11月20日にオンラインストアで発売を予定しており(提供価格は未定)、後者は10月30日からオンラインストアで発売、価格は184,980円(送料込、税別)からとなっています。

  • 「ALIENWSARE m15」は、ALIENWAREノートブックとしては史上最薄で、15インチモデルでは最軽量(といっても2.16kg)

  • ゲーミングノートしては狭額縁です。上部のベゼルにはWebカメラが内蔵されています

  • 今回はレッドモデルも投入されます。左がEpic Silverで右がNebula Red

  • デスクトップ向けGPUを搭載するALIENWARE Graphics Amplifierに対応するため、内蔵GPUはそこそこに収め、自宅ではフルスペックゲーミングマシン……という構成にも対応します

  • ALIENWARE Auroraの新モデル。現行モデルと比べて、外見上の差は3本のLEDイルミネーションが独立して変更できる程度ですが、CPUとGPUが最新スペックに

  • Core i9の8コア16スレッドを生かせば、Fortniteを最高画質でプレイしながら外部にストリーミング配信しても、CPU処理に余裕があることがわかります

今回、米国のDellからグローバルプロダクトマネージャーのエディ・ゴヤナス氏が来日。氏は2004年からALIENWAREチームに所属し、デスクトップ、ラップトップ、周辺機器もすべて担当しているそうです。

  • ALIENWARE グローバル プロダクト マネージャーのEddy Goyanes(エディー ゴヤネス)氏

ALIENWARE Auroraはデスクトップ型の主力商品ですが、新モデルになって第9世代のIntel Coreプロセッサに対応。「K」型番を含むCore i7とCore i9の全CPUがオーバークロック済みで提供され、GPUもNVIDIA GeForce RTX 20シリーズに対応します。

この進化によって、ピュアゲーミングやストリーミング配信、4Kゲーミングなど「ゲーマーの可能性を広げる」(ゴヤナス氏)とします。デモを見たところ、ゲームを最高画質で実行しつつ、ストリーミング配信しても、CPU利用率には余裕が。パワフルさを実感しました。現段階で最新のCPUとGPUを提供できるのは、ライバルに対して有利な点のひとつです。

  • ALIENWARE Auroraの新型は、第9世代Intel Coreプロセッサ、およびNVIDIAの最新グラフィックスカードに対応

ALIENWARE m15

そして、薄型軽量で狭額縁のゲーミングノート、ALIENWARE m15が紹介されました。重さは自体は過去の11インチモデルよりは重いものの、ALIENWAREの15インチゲーミングPCとして史上最軽量(2.16kg)、最薄(21.1mm)を実現。また、ゲーミングPCとしては、画面が狭額ベゼル縁なのも特徴です。

  • ALIENWAREノートブックのロードマップ。13インチモデルをm15に置き換えるようです

  • ALIENWARE m15は薄く軽いゲーミングPCです

「薄く軽くするために素材を厳選し、おもちゃ的な感じではない高いクオリティを実現した」(ゴヤナス氏)と語るように、ボディの三面はマグネシウム合金を採用し、天板もマットな落ち着いた感触でした。CPU・GPUの冷却は、銅製のヒートシンクとヒートパイプを使用しており、放熱性も高く確保しています。

冷却性能を生かし、CPUのターボブースト時間を長くできるようにもなっています。「性能を落とさずに薄く軽くしているのがポイント」(ゴヤナス氏)。ゲームプレイで重要なディスプレイについては、フルHDモデルだけでなく、4Kモデル、144Hz対応のフルHDモデルも提供されます。

  • ALIENWARE マーケティングマネージャーの柳澤真吾氏

天板のカラーリングは、ALIENWARE製品でおなじみのEpic Silverに加えて、「日本市場では本当に久々のレッドモデル」(スタッフ談)となる、Nebula Redを投入。ただし日本では、Nebula Redモデルは144HzフルHDディスプレイのみの構成となります。

  • ALIENWARE Aurora、ALIENWARE m15の発売日と価格(ALIENWARE Auroraは未定)

CPUは第8世代Intel Coreプロセッサ、GPUはNVIDIAのGeForce GTX 1060(OC)6GBか、GTX 1070 Max-Q 8GBの選択となります。Max-Qを使用するため、フルのGeForce GTX 1070よりも性能が若干劣りますが、それでもGeForce GTX 1060の3割増しというパフォーマンスです。

バッテリ駆動は「オプションの90Whrバッテリで最長17時間」ですが、フルパワーでゲームを動かすと、1時間からせいぜい2時間程度(スタッフ談)です。

なお、外部GPUを接続可能とする「ALIENWARE Graphics Amplifier」に対応するので、自宅では外部ディスプレイを使ったフルスペックゲーミングPC、外ではモビリティ重視でそこそこのパフォーマンスという構成にも対応します。

  • 米国で展開している情報提供番組「ALIENWARE.TV」の日本版を、11月7日から毎週、YouTubeチャネルで放映することを紹介。パーソナリティには、バクステ外神田一丁目の「堀内華央理」さんを起用します

  • 説明会が終わってから、「実はこんなものがある」とゴヤナス氏が机の下から出してきたのは、ALIENWARE m15用バックパック。柳澤氏が日本での発売は未定とフォローしていました