JR九州は22日、九州新幹線の新八代駅から新水俣駅までの一部区間のトンネル内において、11月1日始発から携帯電話サービスエリアが拡大され、これにより博多駅から新水俣駅手前までの区間で携帯電話が利用できるようになると発表した。
今回拡大されるサービスエリアは、新八代駅から新水俣駅までの一部区間である約12.7kmで、サービス提供事業者はNTTドコモ・KDDI・ソフトバンク(ワイモバイルの携帯電話も利用可能)。現在、対策工事実施中である九州新幹線の川内駅(手前)までの区間についても今後、サービスを順次提供する予定としている。
JR九州は総務省が推進する「電波遮へい対策事業」の一環として、九州新幹線トンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大や品質改善を目的に、移動通信基盤整備協会と共同でエリア整備を進めている。
電波遮へい対策事業とは、トンネルなどの人工的な構築物により電波が遮へいされ、携帯電話等が使用できない地域において、移動通信用中継施設等を設置して携帯電話等を利用可能とするなど、電波の適正な利用を確保することを目的とした事業。国が設置費用の一部を補助し、この補助金を活用して工事が行われている。