いい風土デザインプロジェクトはこのほど、 「働くことの質」に関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は10月12日~16日、全国の20歳~69歳までの就業者559人を対象にインターネットで実施したもの。
現在の職場で、「働く」意味や目的をどの程度感じているか尋ねたところ、「とても感じている」「感じている」「まあ感じている」と回答した割合の合計は62.1%だった。
「仕事のやりがいにとても満足」と回答した「とても満足群」と、「仕事のやりがいにとても不満」と回答した「とても不満足群」に分け、働くことに意味や目的を感じられているかを掛け合わせたところ、「目的を感じている層(とても感じている~まあ感じているの合計)の、やりがいが「とても満足群」は97.8%だった。
また、目的を感じていない層(全く感じていない~あまり感じていないの合計)のやりがいが「とても不満足群」は72.9%となっている。
働くことに意味や目的を持てているか否かを尋ねたところ、73.3%が「持っている」と回答した。「会社で評価されている(出世している)と思いますか」という設問と掛け合わせたところ、働くことの意味や目的を持てている人の中で、「評価されていると思う」と回答した人は91.0%だった。
さらに、会社で評価されていると思う人の中で、「働くことに意味や目的を持っている」と回答した人は39.3%だった。今の会社を辞めたいと思っているか聞くと、30.1%が「思っている」「今すぐやめたい」と答えた。
「会社を辞めたいと思っている」と回答した「会社やめたい群」と、「会社を辞めたいと思っていない」と回答した「会社をやめたくない群」に分け、働くことに目的を感じているかどうかの設問・回答を掛け合わせたところ、働くことに目的を感じていない人の「会社やめたい群」は37.3%、「会社やめたくない群」は7.0%だった。
将来、何歳まで働きたいと思うか尋ねたところ、最も多い回答は「65歳まで働きたい」(28.1%)、2位は「70歳以上まで働きたい」(26.2%)だった。
その理由について聞くと、「65歳まで 働きたい」と回答した人では「老後の貯蓄に不安があるため」(42.0%)が最も多かった。一方、「70歳以上まで働きたい」と回答した人の最多回答は「定年後も働くことが健康上良いと思うため」(33.5%)だった。