俳優の伊東四朗が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『おかしな刑事スペシャル』の18作目が、きょう21日(21:00~23:05)に放送される。

  • 左から羽田美智子、伊東四朗 -テレビ朝日提供

警視庁東王子署の名物警部補である鴨志田新一(伊東)は、別れた妻との間にもうけた娘で警察庁刑事局のエリート警視・岡崎真実(羽田美智子)とタッグを組み、周囲に親子関係を隠しながら毎回様々な難事件を追及していく。

今作では、鴨志田が殺人事件の冤罪を証明すべく奔走。そんな最中、真実が追いかけていた現役大臣の収賄にまつわる巨大な陰謀との接点が発覚し、謎が謎を呼ぶ展開を見せる。

夜の公園に響く悲鳴。実演販売員の相川裕治(深沢邦之)が駆け付けると、待ち合わせをしていたはずの新聞社文化部記者の元妻・長谷部薫(岩橋道子)が包丁に刺されて死亡していた。「なんでこんなことに…」と言いながら遺体に触れていたところを運悪く通行人に発見され、相川は容疑者になってしまった。

「俺じゃありません!」…そう取調室で主張する相川の悲痛な表情に、鴨志田の刑事の勘が働き、鑑識員に事件当時の状況を再現させる、シリーズではおなじみの通称"カモさんダンス"を要求。その状況に違和感を覚えて独自の調査を行ったところ、事件の2週間前、長谷部が住んでいたマンションに空き巣が入ったという新事実を突き止める。

そんな中、相川は突然、国選弁護人の武井昭一(正名僕蔵)を解任。代わりに着任したのは大物弁護士・久保丈太郎(大和田伸也)であり、しかも驚くことに裁判が始まると、これまで犯行を否定していた相川が一転して罪を認めたのだ。その表情は明らかに苦渋の色を浮かべている。

一方の岡崎は、茨城南港で発生した国土開発省職員の不審死事件が、現役大臣による収賄疑惑の口封じだったのではないかと捜査していた。久保はその収賄疑惑が浮上している大臣と旧知の間柄。本来ならば、疑惑の火消しで忙しいはずが、なぜ何の関係もない殺人事件の弁護に乗り出したのか。

さらに、殺された長谷部の担当していた連載小説の舞台が茨城南港だと発覚。これを機に、東京と茨城で発生した全く別の事件は、奇妙に交錯し始める。果たしてそれぞれの事件の裏側には、どんな真実が隠されているのだろうか。父娘コンビが時にコミカルに、時にシリアスに巨悪と戦う。