iPhone 7 Plus以降、広角と望遠の「デュアルカメラ」を搭載したiPhoneが増えてきました。2017年発売のiPhone XとiPhone 8 Plus、2018年発売のiPhone XS/XS Maxは、片方が望遠カメラによる最大2倍の光学ズーム、もう片方が広角カメラによるデジタルズームと、それぞれ異なる役割を果たします。
望遠カメラの光学ズームは倍率が固定で、等倍(1x)と2倍のどちらかしか選択できませんが、デジタルズームでは難しい繊細な描画を得られます。もう一方の広角カメラは0.1刻み/最大5倍でズームできますが、デジタルズームとなるため画素数が減り画質が低下します。
ズームは従来のカメラアプリと同様、画面上を指でつまむ/離す動作(ピンチイン/アウト)で調整できますが、加減が難しく思い通りの倍率にならないことがあります。その場合、倍率ボタンを長押しすると現れる半円状の操作ダイアログを利用しましょう。正確に0.1刻みで10倍まで倍率を調整できるため、操作のイライラを防げます。
なお、ズームは光学2倍の望遠カメラと広角カメラのデジタルズーム(最大5倍)を組み合わせた撮影になるため、「1.2×」など小数点を含む倍率、および2×以上の倍率を選択した場合、デジタルズームによる画質劣化が避けられません。画質にこだわり撮影する場合は、倍率ボタンをタップするだけで選択できる「1×」か「2×」を選択しましょう。小数点を含む倍率を選択していても、1回のタップで「1×」に戻るため、手間はかかりません。