アンドロイドによって死者を再現する番組『天国からのお客さま』(NHK BSプレミアム)が、20日20時から放送される。
同番組は、ロボット工学の世界的権威である大阪大学・石黒浩教授の全面協力による「死者のよみがえりテレビ」。今回は、「立川談志」「勝新太郎」「夏目漱石」の3人がアンドロイドを通して復活する。
「立川談志」が再会したのは、生前かわいがっていたお笑いコンビ・爆笑問題の太田光。亡くなってからの7年間のニュースを見ながら、言いたい放題のトークを展開する。また、立川志らくとの師弟対談も実現した。
「勝新太郎」は、千葉県立松戸高等学校の演劇部に演技指導。高校生たちと共に、俳優・前野朋哉も講義を受ける。映画『座頭市』(1962)や大河ドラマ『独眼竜政宗』(1987年)を題材に、「勝新太郎」が「芝居とは」を熱弁。一方、妻・中村玉緒も対面し、「勝新太郎」を前に当初は驚いていたものの、次第に話が止まらなくなったという。
「夏目漱石」は、生前も行っていたという「文学論講義」を実施。映画、漫画、アニメなど、「なぜ創作作品が人の心を動かすのか」を解説する。
長澤智美プロデューサーは、「日本人にとって“忘れがたく心に残る方”が現代によみがえったらどうなるのか、得るものがあるのではないか」という思いで同番組を企画。立ち上げから放送まで約1年を費やし、「天国から復活させる人」を何度も協議したという。