キヤノン「EOS R」は同社では初となる35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラです。これまでのフルサイズ一眼レフよりも一回り小さくて軽いボディを実現しつつ、新しい機能や操作系を随所に盛り込んだ意欲的なモデルになっています。キヤノンオンラインショップでの価格は税別23万7,500円。10月25日の発売を前に、特徴的な外観や基本機能をおさらいしておきたいと思います。

  • キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R」に単焦点レンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」(実売価格は税別63,700円前後)を装着したところ。とてもコンパクトで機動性の高いシステムになります

フルサイズでも小型軽量、電源オフ時はセンサーを保護

  • 新開発のRFマウントを採用。内径はEFマウントと同じく54mmですが、フランジバックはEFマウントの44mmから短縮して20mmとなります

  • 防塵・防滴構造のマグネシウム合金ボディ。ダイヤルやボタン類はボディに埋め込まれ、凹凸の少ないフラットフォルムとなっています

  • 天面には、コンパクトなドットマトリクス式の表示パネルを搭載。各種設定の状態を素早くチェックできます

  • 底面には三脚穴やバッテリー室を装備。右下に見えるカバー内には、オプションのバッテリーグリップ用の接点があります

  • 重量は、バッテリーとメモリーカードを含めて約660g、本体のみで約580g。キヤノンのフルサイズ機では最軽量となります

  • 外形寸法は、幅135.8×高さ98.3×奥行84.4mm。薄型ボディながらグリップ部が大きく突き出ているので、ホールド感は良好です

  • 撮像素子は35mmフルサイズの有効3030万画素CMOSセンサー。画像処理エンジンにはDIGIC 8を搭載しています

  • 電源をオフにするとシャッターが閉じられ、レンズ交換時のゴミやホコリの侵入を防げます

  • EVFは0.5型の約369万ドット有機ELパネルを搭載。必要に応じて、5段階の明るさ調整や色あい調整ができます

  • 背面モニターは、3.15型液晶(約210万ドット)を採用。上下左右に可動するバリアングル式で、タッチ操作にも対応しています

一眼レフEOSとは異なる先進的な操作性を持つ

  • EVFの横には、新しい操作部材である「マルチファンクションバー」を装備。スライド操作と左右のタップ操作のそれぞれに機能を割り当てて使用します

  • マルチファンクションバーのカスタマイズ画面。撮影時と再生時に異なる機能を割り当てることができます

  • RFレンズの鏡胴部には、フォーカスリングに加えてコントロールリングを新設。こちらにも、さまざまな機能を割り当てられます

  • コントロールリングのカスタマイズ画面。リングを回せば、シャッターボタンを半押ししながら感度や露出補正などを変更できるのが便利です

  • 左肩にスピーカーと電源スイッチを装備。起動時間は約0.9秒ほどです

  • モードダイヤルの代わりにモードボタンを新搭載。モードの切り換えは、モードボタンを押してからダイヤルを回して選択します

  • 電源には、既存の一眼レフから継承したリチウムイオン充電池「LP-E6N」を採用。撮影可能枚数の目安は常温で約370枚

  • 側面のカバー内には、USB Type-C、HDMIミニ出力、リモコン、外部マイク、イヤホンの各端子を装備。USB充電が可能なのはうれしいポイントといえます

  • 記録メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II、UHS-Iカード対応)。シングルスロットなのは少々残念です

※今回の記事で使用したのは試作機のため、製品版とは異なる可能性があります。