JR東日本水戸支社は19日、「E653系車両が水戸支社管内に帰ってきます」と発表した。特急「ひたち」で活躍した485系の塗装イメージを施し、「新しさとノスタルジーを兼ね備えた地元の方々に愛されるデザイン」とした。

  • 特急形電車E653系(7両編成)が485系の塗装をイメージしたエクステリアデザインに

E653系は常磐線特急「フレッシュひたち」で活躍した車両。1997年10月から2013年3月まで上野~いわき間で営業運転を行ったとのことだが、常磐線特急をE657系に統一し、「スーパーひたち」「フレッシュひたち」から「ひたち」「ときわ」へ愛称を変更した2013年3月ダイヤ改正をもって常磐線特急の運用から離れ、水戸支社管内での営業運転を取りやめていた。

E653系は後にリニューアルされ、現在は新潟支社管内を中心に特急「いなほ」用の1000番台(7両編成)、特急「しらゆき」用の1100番台(4両編成)が活躍中。水戸支社管内に戻る編成は特急「いなほ」用の7両編成で、1号車はグリーン車に改造されている。

  • 常磐線特急「フレッシュひたち」で活躍した頃のE653系

  • リニューアルされた特急「いなほ」用のE653系1000番台

  • 2013年10月、常磐線を走った485系「ひたち50周年記念号」

約5年ぶりとなる水戸支社管内への帰還にあたり、かつて常磐線特急「ひたち」に使用された485系(国鉄特急色)の塗装イメージが施されることになった。「これからも、地域の皆さまに愛される車両を目指していきます」と水戸支社。エクステリアデザインを変更したE653系は2019年春頃、臨時列車として営業運転を開始する予定となっている。