ウェルクスはこのほど、2019年10月に全面実施される「幼児教育・保育の無償化」に関する調査結果を明らかにした。同調査は2018年9月、保育士・幼稚園教諭の有資格者687人を対象にインターネットで実施したもの。
幼児教育・保育の無償化とは、幼児教育の重要性に鑑み、すべての子どもに質の高い幼児教育を保障することを目指すもの。2019年4月から5歳児の幼保無償化が、さらに2019年10月からは3~4歳児と一部の0~2歳児の幼保無償化全面実施が予定されている。
この現状を踏まえ、「幼児教育・保育の無償化(以下幼保無償化)」についてどう思うか尋ねたところ、67.1%が「反対」と回答した。反対と答えた人に幼保無償化について不安に思うことを聞くと、74.0%が「業務負担の増加」、69.7%が「保育の質低下」、51.1%が「待機児童の増加」と回答した。
具体的には「園児の受け入れ枠だけ増やしても、保育士不足が改善されなければ保育の質は下がると思う」「保育の必要性がない子どもも預けられるようになり、現場の負担が増えてしまうのではないか」などの声が寄せられた。
幼保無償化よりも必要なことは何か尋ねると、82.8%が「保育士の確保」と回答した。次いで「保育園の増設・既存保育園定員枠の拡大」(30.2%)、「研修制度の充実」(24.7%)となっている。