一説によると、満員電車での通勤は戦場の兵士と同じくらいのストレスを受けるという。車通勤でも、慢性的に渋滞する道路にイライラが募ることだろう。このように、日々の通勤はビジネスマンにとって非常に大きな負荷となっている。
そんな通勤のストレスを避けるためにオススメしたいのが自転車通勤だ。電車や車での通勤を自転車にすれば、満員電車や渋滞のストレスから解放され、運動不足の解消や、交通費・ガソリン代も節約でき、一石二鳥と言える。
スポーツ仕様の電動アシスト自転車 「e-BIKE」
自転車通勤と聞くと、近距離ならともかく郊外から都心までの通勤に自転車を選ぶのは相当ハードだと思われるかもしれない。そこで注目したいのが、バッテリーを搭載した電動アシスト自転車。長距離や坂道でも、驚くほど快適な走行を可能にしてくれる。
電動アシスト自転車といえば、前にカゴが付いたママチャリを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、近年では「e-BIKE」と呼ばれるスポーツ仕様の電動アシスト自転車を各メーカーが続々と登場させており、見た目も使い勝手も向上し続けているのである。
スポーツ走行を前提とした「e-BIKE」は、各メーカーとも専用のドライブユニットを搭載しており、一般的な電動アシスト自転車に比べて、走行性能やバッテリーの大容量化など運動性能に特化した設計となっているのが特徴だ。
電動アシスト自転車のベストセラー「PAS(パス)」を展開するヤマハ発動機が手がける「YPJ」シリーズは、MTBやロードサイクルなど本格的なスポーツライドが楽しめるラインナップを取り揃えている。その中でオススメしたいのが、クロスオーバー・ロードモデルの「YPJ-ER」。長距離の通勤から週末のアウトドアレジャーに自転車旅行まで、オンオフ問わず幅広く使える1台だ。
パワーユニットは、ロードバイクの長距離走行に対応した「PWseries SE」を搭載。道路状況や好みに応じて、最適な電動アシストを実現してくれる。こぎ出しからスムーズに加速し、信号待ちの停車もストレスにならない快適さだ。
バッテリーは36.0V/13.3Ahの大容量で、スタンダードモードなら111km、プラスエコモードなら242kmのアシスト走行が可能とのこと。バッテリー重量は約3kgで、充電時間は約3.5時間。専用の充電器につないで、家庭用の100Vコンセントで充電できる。
通勤距離の目安としては、自宅から職場までの距離が15〜20km圏内ぐらいが現実的なラインかもしれない。同車両のようなスペックをもってすれば、その距離は1時間以内で通えるだろう。東京の中心、丸の内からだと、荻窪、練馬、赤羽、亀有、浦安、蒲田、用賀あたりまで。もちろん、時間に余裕を持って、それ以上の距離でも通勤は可能だ。
自転車なら観光地も渋滞知らずで到着できるため、電動アシストロードバイクは休日の交通手段にもオススメだ。大容量のバッテリーと、荷物を積んでも大丈夫な太いタイヤならば、自転車での宿泊旅行も可能にしてくれる。
通勤のストレスと運動不足の解消につながり、オンでもオフでも使える「e-BIKE」。自分好みの1台を探し、安全面には十分気を付けた上で、ルールを守って自転車ライフを楽しもう。