弘南鉄道と「PROJECT 7000♡」は17日、地方民鉄間のさらなる交流と相互の注目度向上を図るため、現在も同一車両(元東急電鉄7000系)を保有する北陸鉄道(石川県)・福島交通(福島県)の車体カラーを弘南線車両(1組成2両)にて再現すると発表した。

  • 7000系車両の前面ラッピング案

この企画は2018年12月から2019年5月までの半年間、元東急電鉄の車両を所有している各社が相互の集客効果を高めるためにイベントを実施する「ステンレス電車60周年記念企画」と連携する試みで、他社カラーリング再現企画の3回目となる。地方譲渡された元東急電鉄7000系の各鉄道オリジナルカラーを弘南鉄道で見ることができ、11月3日の「弘前駅城東口にぎわい創出イベント~地域をささえる車 大集合!」にて公開・展示される。

「弘前駅城東口にぎわい創出イベント~地域をささえる車 大集合!」の開催日時は11月3日10~15時の予定。弘南鉄道弘前駅構内・自由通路・駅前広場で開催され、入場料は無料。 イベントに合わせ、弘南線のイベント専用車両(デハ7154・デハ7101)にて各社様のカラーを再現する予定となっている。その他、車内でグッズ販売などを実施。JR弘前運輸区一般公開も実施される。

車体カラーが再現される北陸鉄道7000系は、石川県の鉄道会社である北陸鉄道の車両で、雪国で活躍する共通点を持ちながら、青森とは雪質の違っているため、弘南鉄道の同型とは異なる改造が譲渡時に行われているという。今回、登場時から変わらないオレンジ色の帯を車両前面を中心に再現する。

福島交通7000系は、福島駅から飯坂温泉駅を結ぶ福島交通の車両で、今年度中に引退する予定。通常は弘南鉄道と似た青帯だが、今回は2013年頃から沿線の温泉施設のPRのために運行していた「花ももラッピング電車」を再現し、福島交通より桃色の帯(実物)の提供も受けている。