JVCケンウッドは10月18日、Victor(ビクター)ブランドからWOODシリーズのフラッグシップイヤホン「HA-FW10000」を発表した。木の振動板を採用したWOODシリーズの誕生10周年を記念するモデルとなる。発売は11月上旬の予定。価格はオープンで、店頭価格は税別180,000円前後と予想される。

  • ビクター「HA-FW10000」

木による音の響きにこだわり抜いた「HA-FW10000」

HA-FW10000は、WOODシリーズの集大成とも言える、こだわりがぎっしり詰まった製品だ。薄さわずか50μmのウッドドームカーボン振動板を新たに開発。ハウジングには日本産・楓(かえで)の無垢材を採用し、それを精密に削り出したうえで、熟練した漆職人の手によって塗り上げている。

MMCX端子をハウジングから分離

また、MMCX端子の接続部分をハウジングから分離・独立させることで、音響設計の自由度が増したという。装着スタイルは同シリーズ初の耳掛け式となり、タッチノイズの低減を図っている。

「HA-FW10000」のスペック

HA-FW10000の主な仕様は下記の通りだ。もちろん、ハイレゾ再生に対応している。

  • 型式: ダイナミック型
  • ドライバー: 口径11mmウッドドームドライバー
  • 出力音圧レベル: 出力音圧レベル
  • 再生周波数帯域: 6Hz ~ 52,000Hz
  • インピーダンス: 16Ω
  • 最大許容入力: 200mW
  • ケーブル: MMCX接続、1.2m(Y型) OFC線、φ3.5mm24金メッキステレオミニプラグ
  • 質量(ケーブル含まず): 約21.5g

WOODシリーズとビクターブランド

同社のWOODシリーズが初めて発売されたのは2008年のこと。当時の製品「HP-FX500」はビクターブランドから出ていたが、2010年発売の「HA-FX700」からJVCブランドに切り替わり、その後もハイレゾ対応を図るなど、進化を続けていた。

2017年3月、同社はビクターブランドを復活させる方針を決定。その流れから、今回の「HA-FW10000」発表に至っている。同日、都内で開催された発表会では、ビクターブランドの戦略についても説明された。詳しくは、山本敦氏執筆によるレポート記事を参照いただきたい。