日々仕事に追われる現代人。「働き方改革」が叫ばれる昨今、仕事の効率化が求められる一方、職場の昔ながらの悪しき習慣に悩まされるビジネスパーソンも少なくないはずだ。
2016年頃から推し進められている「働き方改革」によって、これまでの日本の企業文化やライフスタイル、働くということに対する考え方を改善しようとする会社も増えつつあるが、まだまだ古くから残る習慣のせいで長時間の残業を強いられる人も多くいるだろう。
そこで今回、マイナビニュースの会員304名に「時間泥棒だと思う業務」をテーマとしたアンケートを実施。無駄だと思う業務について聞いてみたので、気になった回答を紹介しよう。
Q.あなたの職場で「正直、無駄だと思う」と感じる業務はありますか。
はい(75.3%)
いいえ(24.7%)
Q.「はい」と答えた方にお聞きします。最も「時間の無駄」と感じる業務を教えてください
1位: 形式だけの定例会議(57.9%)
2位: 朝礼(32.0%)
3位: 定期的に開催される参加強制型の飲み会やランチ(29.4%)
3位: 社内会議で使用する資料作り(29.4%)
5位: 社員全員でのラジオ体操(19.7%)
形式だけの定例会議
・「いつも同じ内容の会議で、結局は何も進まないので無駄に感じる」(42歳/男性/サービス/その他)
・「みんながあまり考えず自分の意見を発表したら、結論がない状態で会議が終わり。しかも、毎週そんな会議をしている」(41歳/女性/医療・福祉・介護サービス)
・「本当に会議ではなく、情報を知らせるしかないなら、会議の必要がなく、資料があれば、十分です」(47歳/男性/医療・福祉・教師・インストラクター他)
・「わざわざ時間を作ってする内容じゃない。メールや通達で済むこと」(24歳/男性/小売・フード・旅行・ホテル・エステ他/ファッション・服飾関連)
朝礼
・「何の生産性もなく管理職誇示だけの威圧的行動と言わざるをえない」(27歳/女性/その他/その他)
・「毎度朝礼するくらいなら、連絡ボード等に連絡事項を一通り表示してもらい、必要なときだけ聞いて確認を取るくらいの方が楽だし、時間短縮だと個人的に思う」(28歳/男性/小売・フード・旅行・ホテル・エステ他)
・「毎朝同じようなことを言っているだけだから」(38歳/女性/事務・企画・経営関連)
)
・「毎日たいした連絡も無いのに集まり10分は潰れている」(42歳/男性/技能工・運輸・設備関連)
定期的に開催される参加強制型の飲み会やランチ
・「根掘り葉掘りプライベートの事を聞かれても仕事には活きないし、飲み会とかはハラスメントの温床でしか無いから」(38歳/女性/技能工・運輸・設備関連)
・「親睦を深めるためとはわかるが、頻度が多く無駄だと思う」(44歳/男性/建築・土木関連技術職)
・「参加するかどうかは個人の意思なので」(25歳/男性/公共サービス関連(公務員・団体職員他)
・「雑談なだけで、形式ばかりの食事会。終わりが見えないのがより苦痛」(40歳/男性/その他・専業主婦等)
社内会議で使用する資料作り
・「労務効率化や時短と言っている中で、社内資料で時間を取られるために、得意先対応が疎かになるので」(34歳/男性/事務・企画・経営関連)
・「資料作成は仕方がないにしても、それを印刷する手間が無駄。時代はペーパーレスである。資源、時間の無駄」(38歳/男性/事務・企画・経営関連)
・「似たような資料が複数存在するから」(36歳/男性/営業関連/営業・MR・人材・コールセンター他)
社員全員でのラジオ体操
・「ラジオ体操しても体が柔らかくならないから……」(41歳/女性/販売・サービス関連/小売・フード・旅行・ホテル・エステ他)
・「全員でやることではない。ほかにやるべきことがある」(43歳/女性/専門サービス関連/医療・福祉・教師・インストラクター他)
・「時間の無駄だから」(30歳/男性/その他/専業主婦等)
■総評
「形式だけの定例会議」が約6割を占め、1位という結果となった。寄せられたコメントのなかでは、会議の内容が無いことへの不満が目立った。長時間拘束されることが予想される上、ただのお喋りで終わってしまっては、「他の業務にその時間を使えたのに!」と思う人が続出するのもうなずけるだろう。
2位の「朝礼」は、学生時代に経験した人も多いだろう。もはや日本の習慣として深く根付いており、本来は連絡報告の場であったり、目標の進捗状況を確認したりする意思疎通の場。しかし「メールや社内掲示板で確認すれば済むだろう」という時代の変化に合わないという意見が多く見られた。
3位には「定期的に開催される参加強制型の飲み会やランチ」がランクインした。就業後のプライベートな時間を奪われると思う人の意見が目立ち、集まり自体には肯定的だが開催頻度の多さで嫌気がさす人もいるようだ。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年10月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 304名(男性235名 女性69名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート