いまやどの職場においても欠かせない存在となった「システムエンジニア(SE)」。前回の記事では、SE職と非SE職の職場におけるコミュニケーション問題を紹介しました。
今回は、SEという職種ゆえ起こる休日に発生する問題を紹介します。
システムエンジニアは休日も大変
「エンジニアという職業が理由で、休日にストレスを感じることはありますか?」という質問に対して、53%が「はい」と答えました。
それでは、SEという職業がら、プライベートで妙な相談や勘違いをされ、ストレスを感じた経験とはどのようなものがあるのでしょうか。
アンケートで上げられた具体例のうち、ユニークなエピソードや代表的な回答を紹介します。
家族や友人に頼られる
まずは家族や友人からの相談エピソードです。「家族からパソコンの使い方を聞かれる」(30代女性)、「機械が壊れると、知人にすぐ修理相談される」(60代男性)、「家電や車など何でも詳しいと勘違いされ、答えられないとガッカリされる」(50代男性)、「友人に家電量販店への付き添いを依頼される」(30代女性)など、職業柄、専門家として頼られるケースが多いようです。
常に仕事が頭から離れない
続いては、責任感や職業意識から起こる休日エピソードです。「休日も納期が気になる」(30代女性)、「休日も頭の中でプログラミング」(50代男性)、「休日でもシステムの稼動状態が気になる」(50代男性)、「新しい知識を得なくてはならず、勉強に時間をとられる」(40代男性)、「常に新しい技術を学ぶ必要があり、時としてストレスに感じる」(50代男性)など、責任感が強いと休日でも仕事が頭から離れなかったり、職業意識として常に最新の技術を追いかけたりする必要があるみたいです。
不可避かつ理不尽な休日対応
先ほどは自発的な行動でしたが、次に紹介するのは逆のケースです。「休日でも問い合わせ電話が入る」(40代男性)、「システムの不具合があると休日でも呼び出される」(40代男性)、「トラブル時は休日、昼夜関係なく社内外より問い合わせがある。常にPC、スマホを確認している」(40代男性)など、休日でも気は休まらないかもしれません。
以上、「SEはつらいよ」なエピソードの数々。SEの人々は共感できるものが多かったのではないでしょうか。
非SE職の人にとっては、知られざるSEのお悩みや辛さを知り、お互いの意識や認識のギャップを埋めることで、組織におけるコミュニケーションを円滑にし、仕事の業績アップにつなげられるのではないでしょうか。