キヤノンは10月16日、光学65倍ズームレンズを搭載した高倍率ズームデジカメの新製品「PowerShot SX70 HS」を発表した。EVFや手ぶれ補正機構などの装備を改良し、より確実な撮影ができるようにしたのが特徴。4K動画撮影に対応したほか、スマホとの連携機能も強化した。価格はオープンで、予想実売価格は6万2500円(税別)前後。発売は12月下旬の予定。
2014年10月に発売した「PowerShot SX60 HS」の後継モデル。35mm判換算の焦点距離は21~1,365mm相当で、超広角から超望遠の撮影を1台でカバーする。新たに、最新の画像処理エンジン「DIGIC 8」を搭載したのが特徴。ジャイロセンサーに加え、撮像素子が得た情報をもとに手ぶれを補正するデュアルセンシングISを採用し、光学式手ぶれ補正機構の効果を5段分相当に高めた。
電子ビューファインダー(EVF)は、従来の約92万ドットから約236万ドットに高精細化した。なめらかな表示が可能な120fpsの表示にも対応する。ファインダーに目を近づけると表示が切り替わるアイセンサーも搭載した。背面液晶は3型(約92万ドット)のバリアングル式で、タッチ操作には対応しない。
動画は、新たに4K画質(30p)に対応した。撮像素子は有効2030万画素の裏面照射型CMOSセンサー。ISO感度はISO100~3200。連写速度は、AF追従のサーボAF時は5.7コマ/秒、AF固定のワンショットAF時は10コマ/秒。ワイヤレスはWi-FiとBluetoothを搭載し、専用アプリ「Camera Connect」を導入したスマホとの常時接続にも対応する。
本体サイズはW127×H91×D117mm、重さは約608g(バッテリー含む)。