フィリップス・ジャパンから、「史上最高の深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立させた電動シェーバー、「シェーバーS9000プレステージ」(以下、S9000プレステージ)が登場しました。家電量販店などで9月29日から販売が開始されています。価格はオープンで、実勢価格は税込53,000円前後です。
その二律背反、どうやって実現?
筆者はこれまで、電動シェーバー選びに苦労してきた人間です。いろいろな製品を試しましたが、「深剃り」と「肌へのやさしさ」は反比例であると感じています。S9000プレステージでは、どうやって2つの要素を両立させたのでしょう。まずは製品の概要をチェックしていきましょう。
深剃りを実現しているのは、ナノ粒子技術による強固でシャープな内刃と、確実にヒゲを捕らえる外刃による「ナノプレシジョン刃」。72枚(24枚×3ヘッド)の精巧な内刃が高速回転する仕様です。
一方で、肌へのやさしさを実現するのは、シェーバーと肌との摩擦を低減する「スキンコンフォートリングプラス」。シェービングヘッドの表面に細かなメタルビーズコーティングが施されており、肌への負担を最小限に抑えます。8方向可動ヘッドによって、肌への密着度も向上しています。輪郭検知テクノロジーで、押し付けて剃っても肌を傷めることがないといいます。
シェーバーがヒゲの密度を感知して自動的にパワーを調整する、その名も「ヒゲ密度感知システム」も新搭載されました。1度目で効率よく剃れるのであれば、2度剃り、3度剃りの必要がなくなり、結果的に肌へのダメージもなくなることが想像できます。
そして従来のS9000シリーズと比較して、強烈に“進化”を感じた要素のひとつは、Qi規格の「ワイヤレス充電パッド」に対応したことでしょう。上に置いておけば充電されるので、充電のし忘れがぐっと減るはず。洗練されたデザインにも注目です。
余談ですが、発表会のゲストに招かれたお笑いコンビ、TKOの木下隆行さんも「魅せる充電パッドで、とてもカッコイイ。これだけでも欲しい。普段から洗面所の目立つところに出しておきたい」と絶賛していました。
動作音が静か!?
製品発表会のあと、フィリップス・ジャパンのパーソナルヘルスリーダーであるサミー・ベレミ氏に、開発話などを聞きました。
「S9000プレステージの開発にあたっては、深剃りと肌へのやさしさが大きなテーマでした。さまざまな技術を結集しています」(サミー氏)。
“やさしさ”の実現については、フィリップスならではのロータリー機構も大切な要素と明かします。“深剃り”については、「自動研磨システム」によって、刃が常に鋭い剃り味を維持できる点も大きなポイントになっているようです。
グローバルで展開するフィリップスのシェーバー。肌の状態、ヒゲの太さや硬さは人種によっても異なるのでしょうか。そんな素朴な質問には「当然、あり得る話です。フィリップスでは製品をリリースするとき、グローバルの主要なマーケットで綿密なテストを行っています」(サミー氏)。
もちろん日本でも実施しているとのことで、「日本の消費者が求める基準は非常に高く、このため他国で販売している製品のすべてを日本で販売できるわけではありません」(サミー氏)。
筆者も実際に使ってみましたが、モーターの回転音がとても静かなことに気が付きました。あの耳障りな甲高い音がしないのです。これについて聞いてみると「とてもパワフルなシェーバーですが、モーターとカバーの形をデザインすることで、使用中の音が気にならないように設計しました」とのこと。これについては、TKO 木本武宏さんも「静かなので、本番前の楽屋で使っても他人の集中力をジャマせず助かるんだよなぁ」とコメントしていました。
立派な顎ヒゲを蓄えたサミー氏ですが、毎朝、S9000プレステージを使用しているそうです。「ヘッドを交換してヒゲトリマーをつけることができるのです。首のあたりのムダ毛は通常のモードで剃り、オシャレなヒゲはトリマーで整えています」と使い勝手のよさをアピールします。「S9000プレステージは、とてもバランスのとれた製品に仕上がりました。すべての面で一切の妥協がありません。皆さんに満足してお使いいただけると確信しています」と話していました。
フィリップス・ジャパン代表取締役社長の堤浩幸氏は、これまでさまざまな分野で革新的な製品を出し続けてきたフィリップス社の歴史に触れました。シェーバーについては、1939年に第1号の製品を発売しているというから驚きです。
「S9000プレステージは、剃り感もかっこよさも、従来の製品とはひと味もふた味も違うものになりました。使えば使うほど、ランクの違いに気付いていただけるのでは。新しいイノベーションを、1人でも多くの方に体感してもらいたいです」と堤氏。ファッショナブルな男性だけでなく、個人的には女性にも使って欲しい、と呼びかけていました。それほど肌にやさしいんだそうです。