• Galaxy Note9とSペン

10月11日にauから発表された、サムスン製Androidスマートフォン「Galaxy」シリーズのフラッグシップモデル「Galaxy Note9」発表記念イベントが15日、東京・渋谷で開催されました。

本体に収納できるスタイラス「Sペン」による、なめらかな手書き機能が特徴のNoteシリーズは書き心地に定評があり、支持するファンも多い人気の端末です。今回発表された新製品の「Galaxy Note9」は、”脱PC”をテーマに、仕事から個人のエンタメ利用までカバーする性能の高さで、ミレニアル世代のビジネスパーソンへの訴求を狙います。

  • イベント会場は東京・渋谷の渋谷ストリームホール

Galaxy Note9の特徴

Galaxy Note9の大きな特徴は、以下のようなポイントです。

  • 本体用リモコンとしても使えるBluetooth内蔵の「Sペン」

従来のNoteシリーズでも「Sペン」は標準で付属していましたが、今回のNote9では、Bluetoothの搭載でSペンを本体のリモコンのように使えるようになりました。カメラのシャッターを切ったり、動画の再生をコントロールしたり、PowerPointの送り・戻りなどが、Sペンのボタンを押すことで行えます。もちろん電源オフの状態からSペンを取り出すと画面にすぐ手書きできる「画面オフメモ」など、手書き機能も今までどおり使えます。

  • Sペンで「画面オフメモ」を試したところ。画面オフの状態からペンを取り出すだけで文字を書くことができます

  • HDMIケーブルで大画面に出力、PCライクに使える「Dex」

大画面にGalaxy端末の画面を出力するデスクトップモード「Dex」機能も進化しました。これまではDex用のドックをつないでいましたが、Note9ではUSB Type-C - HDMIケーブル(もしくはケーブル)を画面につなぐだけで、Dex機能を利用できるようになりました。外出時や出張時など、より手軽にデスクトップモードを活用できます。

  • デスクトップモード「Dex」機能

  • 特にドックをつながずとも、USB Type-C - HDMIケーブル1本で使えるようになりました

  • 1,200万画素の広角 / 望遠のデュアルカメラ

Note9では、背面に2つ、横並びで12MPカメラを搭載しています。ひとつは広角、もうひとつは光学2倍の望遠。カメラ機能としては新しいシーン認識機能(20種類)や背景のボケを手動で調節する機能、目つぶりなどの”失敗”を知らせる「撮り直しアラート」、960fpsのスーパースローモーションなど、ハイエンド端末に求められる機能を押さえている印象です。また、撮影した人物の写真をアバター化(絵文字化)する「AR Emoji」機能では、絵文字の上に手書き文字を書くことができるようになりました。

  • 花などの被写体を自動認識し、最適な設定で撮影するシーン認識機能を搭載。20種類のシーンに対応します

  • カメラで自撮りするときも、Sペンのリモコン操作で自由にシャッターを切ることができます

どんなところがビジネスに役立つ?

サムスン電子ジャパン プロダクトグループの大越一博氏は、Galaxy Note9を「非常にパワフルに使ってもらえるスマホに仕上がった」と記念イベントで紹介しました。

大越氏は、日本では働き方改革が進んでおり、3人に1人がオフィス以外で仕事をする機会が増えたという調査結果(トレンド総研「働き方の変化についての意識調査」)に触れた上で、PCは「重くてかさばる」「ネット環境が必要になる」「作業できる場所が限られる」といったように、リモートワークで「PCへの不満が顕在化しつつある」と説明。そこで、「手のひらに収まるGalaxy Note9で、新しいユーザー層を獲得したい。スマートワークに貢献したい」と強くアピールしました。

Galaxy Note9の機能のなかでは特に「Sペン」が役立つと強調。Dex機能やBluetoothによるプレゼンテーション機能、手書き機能などを、ビジネスでも役立てるものと紹介しました。手書き機能については、「出張や営業など外出が多い職種で役立つ。普通のペンやノートを持たなくて済む」と勧めました。

  • 国内での働き方改革では、3人に1人がオフィス外で仕事をする機会が増えたと回答

  • 日本の働き方改革であがったPCに対する不満

  • Galaxy Note9でスマートワークを推進

品川庄司さんvs武田真治さん、Sペンで「プレゼン」「自撮り」対決

  • 発表会に登壇した品川さんと庄司さん、池田美優さん、武田真治さん(左から順)

発表会では、品川庄司さん、武田真治さん、池田美優(みちょぱ)さんがゲスト登壇。Sペンを使って、品川庄司さんと武田真治さんが自分自身を紹介するプレゼン対決が行われました。品川さんは映画監督、庄司さんは家族について、武田真治さんは自身の活動を紹介。審査員役を努めたみちょぱさんは、「幸せそうで、素直にうらやましい」と庄司さんに軍配を上げました。

  • Sペン「プレゼン対決」では、一番大切なものを「家族」とした庄司さんが勝利

  • お決まりの「ミキティー!!」(妻の藤本美貴さんのこと)も飛び出しました

また、Sペンを使った「筋肉」自撮り対決もありました。品川庄司さん、武田真治さんがそれぞれ筋肉を見せつつポーズを取りながらながら、Sペンを使って自撮りするという対決です。武田さんはGalaxy Note9をアピールする決め台詞を忘れてリテイクするも、みちょぱさんからは「筋肉が美しい」と高評価。自撮り対決は武田真治さんが制しました。

  • 品川庄司さんの筋肉もかなりのもの

  • 「某番組(NHKと思われます)の影響で、最近、自分の筋肉に対する期待が高すぎて……」と最初は拒否した武田真治さんでしたが、おもむろにスーツを脱ぐと、「Galaxy Note9」タンクトップを着用済み

会場では、Galaxy Note9のほか、10月11日に同時発表されたスマートウォッチ「Galaxy Watch」、スマートフォンとスマートウォッチなどを2台同時に充電できる「Wireless Charger Duo」といったアクセサリが展示。実際に製品を手にとって試せるスペースや、Galaxy Note9の写真機能を試せるエリアも用意されていました。

Galaxy Note9の主なスペック

  • OS: Android 8.1
  • 内蔵メモリ: 6GB
  • ストレージ: 128GB
  • 外部ストレージ: microSDXCメモリーカード(最大512GB)
  • 本体サイズ: 約W76×D8.8×H162mm
  • 重さ: 約201g
  • ディスプレイ: 約6.4ンチ有機EL Super AMOLED、Quad HD+(2960×1440ドット)
  • バッテリー容量: 4,000mAh
  • メインカメラ: 広角望遠ともに約1,220万画素 CMOS
  • サブカメラ: 800万画素 CMOS
  • 連続通話時間: 約2,750分
  • 連続待受時間: 約440時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア)
  • Wi-Fi: IEEE802.11ac/a/b/g/n
  • Bluetooth: 5.0
  • NFC: ○
  • フルセグ: ○
  • 防水: IPX5/IPX8
  • 防塵: IP6X
  • おサイフケータイ: ○
  • カラーバリエーション: ラベンダーパープル、オーシャンブルー、ミッドナイトブラック