ビジネスパーソンに出張はつきもの。いつもと違う本社や支社での研修に、遠方のクライアントとの打ち合わせ、そしてその後の飲み会etc……。これらの正規のタスクをすべて終えた後は、職場の上司や同僚のための最後の“仕事”が待っている。そう、お土産選びだ。

出張に出ている間、職場にいろいろと迷惑をかけることもあるだろうから、そのお礼にと出張先でお土産を購入するビジネスパーソンは多い。そんなとき、もちろん定番モノでもOKだが、「せっかくなのでちょっといいモノを購入して皆に喜んでもらいたい……!!」と考える人もいるはずだ。

では、いったいどんなお土産が喜ばれるのだろうか。そもそも、各地にどんなお土産があるのだろうか――。自分で調べるよりも、「その道のプロ」に聞いた方が早い。そこで、秘書時代に年間約120個、累計で3,000個以上の接待の手土産を選んできたお土産のスペシャリスト・渡邉華織さんに、日本各地の主要都市のおすすめのお土産をセレクトしてもらった。

今回は天下の台所として栄える大阪府に出張した際に購入したいお土産を紹介しよう。

ポアールの「御抹茶トリュフ[建都の昔]」

  • ポアールの「御抹茶トリュフ[建都の昔]」(税込5,400円)

    ポアールの「御抹茶トリュフ[建都の昔]」(税込5,400円)

京都建都1200年を記念し、大阪の洋菓子専門店「ポアール」と宇治茶の老舗「祇園辻利」のコラボレーションで生まれた商品。1粒1,000円という高級感から、特別な人や舌の肥えた人へのお土産に喜ばれるだろうとのこと。常温で持ち運びができるのもポイント。税込5,400円(5個入り)。

善祥庵の「黒まめ菓子のお詰合せ」

  • 善祥庵の「黒まめ菓子のお詰合せ」(税込5,076円)

    善祥庵の「黒まめ菓子のお詰合せ」(税込5,076円)

80余年の歴史を重ねた大阪の穀物商が営む黒豆専門店のこだわり黒豆スイーツ。老若男女誰にでも喜ばれる商品で、特に年配の人や健康志向の方にピッタリ。食べ切りサイズの個包装で様々な味が楽しめるので、家族が少なかったり、来客が頻繁にあったりする家庭にオススメだという。税込5,076円。

近年の大阪のお土産のトレンドは?

渡邉さんは大阪のお土産事情について、以下のように解説してくれた。

「大阪のお土産は、豚まんやたこ焼き味のお菓子、雷おこしなど、庶民的なものが多いのが特徴です。購入場所も主要な駅や百貨店、空港といった公共の交通機関の乗り換えのときに気軽に購入できるものが多いので、時間がないときでも『買いそびれちゃった!』という心配がありません。ご自宅やご近所へのお土産であれば、すぐに食べられて保存もできる豚まん、しゅうまい、ひとくち餃子のようなお惣菜系がおすすめです.。職場でのばらまき用は、大阪ならではの面白いネーミングやパッケージのお土産はいかがでしょうか。場が盛り上がって話のネタになりますので、普段あまり話をしない人とでも会話が弾むこと間違いなしです。上司や部下との絶好の会話のツールになりますよ」

次回の大阪出張時にお土産を選ぶ際は、ぜひとも参考にしてもらいたい。

※金額はすべて2018年10月時点のもの

監修者プロフィール: 渡邉 華織(わなたべ かおり)

ぐるなび『こちら秘書室』担当室長。約20年にわたって大手企業の会長や社長の秘書業務を務め、秘書時代は年間約120個、合計3,000個以上の接待用の手土産を選び、プライベートでも年間60個もの手土産を選ぶ手土産選びのスペシャリスト。これまで、中国政府要人、アメリカ大使、アルゼンチン大使、ベルギー大使など国際的なセレブリティへの手土産も選んできた。

現在は36,000人以上の秘書会員をもつ『こちら秘書室』の担当室長としてコミュニティーをまとめ、秘書のためのスキルアップセミナー、接待店の試食会などを企画し、現役の秘書に必要な情報を提供している。また、秘書会員の目利きにより選ばれた、ビジネス使いに適した手土産を紹介するサイト『接待の手土産』が年に10回ほど行う、秘書会員による手土産の品評会では、秘書の誘致を手がけるとともに、自らも約450個の手土産を試食。味だけでなく包装紙や紙袋にわたるまで最近の手土産動向を把握し、現役秘書の手土産ニーズや悩み事を吸い上げている。