シャープは10月15日、第2世代の8K対応液晶テレビ「AQUOS 8K」シリーズ、および8K関連製品を発表しました。
異次元の高画質「AQUOS 8K」
第2世代AQUOS 8Kのラインナップは、80V型「8T-C80AX1」、70V型「8T-C70AX1」、60V型「8T-C60AX1」「8T-C60AW1」の4モデル。このうち8T-C80AX1、8T-C70AX1、8T-C60AXの3モデルは世界で初めて(シャープ調べ)、8Kチューナーを内蔵しています。
4モデルとも、新開発の8K倍速液晶パネルを搭載。8K映像を120Hzで駆動できるほか、前モデルよりもさらに色域が拡がり、高精細かつ高輝度な映像を楽しめます。記者向けに行われた事前説明会で8Kのテスト放送を視聴しましたが、映像の奥行きは「3D」なんて表現で収まるものでなく、まるでテレビの奥に本物があるかのようでした。
8Kの画像処理エンジンもパワーアップ。2Kのような解像度の低い映像も、信号を解析して被写体が本来持っている精細感や形状を推測し、8K解像度にアップコンバートします。
発売日は11月17日。価格はオープンで、推定市場価格は8T-C80AX1が200万円前後(税別)、8T-C70AX1が100万円前後(税別)、8T-C60AXが75万円前後(税別)、8T-C60AW1が50万円前後(税別)です。シャープが2017年12月1日に発売した初代「AQUOS 8K」(70V型)がおよそ100万円だったことを考えると、60V型の8T-C60AX1や8T-C60AW1は一般ユーザーでもギリギリ手が届く範疇といえるのではないでしょうか(それでもお高いですが……)。
8Kチューナーに8K録画向け外付けHDD、AQUOS 8Kワールドが拡大
シャープは同日、8Kチューナー「8S-C00AW1」、8K放送の録画に対応したHDD「8R-C80A1」、シアターバーシステム「8A-C31AX1」の3製品を「AQUOS 8K」の製品群として発表しました。
8S-C00AW1は、シャープが2017年に発売した8K対応液晶テレビ「LC-70X500」につなぐことで、新8K衛星放送を楽しめるチューナー製品。発売日は11月17日。価格はオープンで、推定市場価格は25万円前後(税別)です。BS8K放送のほか、BS4K・CS4K放送も受信できます。本体サイズはW430×H58×D243mmと、シャープの4Kチューナー「4S-C00AS1」よりもかなり大きいな、という印象でした。
8R-C80A1は、新8K衛星放送を8K解像度(約3,300万画素)まま録画できるUSB HDD。チューナーは内蔵していないので、8K放送を録画するには対応テレビやチューナー製品が必要です。
HDDを2基搭載することで映像信号を分散処理し、新8K衛星放送を録画している最中でも、録画した8K番組を視聴できるなど、高速データ処理が可能となっています。発売日は11月17日。価格はオープンで、推定市場価格は13万円前後(税別)です。
8A-C31AX1は、8K放送で採用される22.2ch音響を再現する三次元オーディオシステム。サウンドバーとサブウーファーの2つで構成されています。
サウンドバーの左右には、あえて前向きに20度傾斜をつけた上方向スピーカーを搭載。音を天井から反射させ、上から音が降ってくるような音響体験を実現します。立体音響システム「Dolby Atmos」にも対応しているので、Netflixなどで対応の映画作品をダウンロードして視聴すれば、迫力のある音響で映画を観られるでしょう。
本体にはUSB端子を備えています。USBに保存したハイレゾ音源(WAVとFRACで、192kHz/92bitまで)も再生可能です。本体サイズは、サウンドバーがW1,200×H85×D140mm、重さは約4kg。サブウーファーがW260×H340×D260mm、重さは約6kg。発売日は2019年2月。価格はオープンで、推定市場価格は10万円前後(税別)です。