JR東海は10日、金山駅の東海道本線上り・下りホームに可動柵を設置すると発表した。可動柵の使用開始時期は上りホーム(3番線ホーム)が2021年3月、下りホーム(4番線ホーム)が2021年12月を予定している。
同社は在来線のホーム可動柵に関して、異なる車種やドア位置に対応しなければならない実情を踏まえて開発を進めており、2018年1月から金山駅の東海道本線上りホームに試作機を設置して実証試験を行ってきたと説明。実証試験を経てセンサの検知機能や可動柵の動作状況、耐久性などを確認し、実用化に向けて十分な検証ができたことから、金山駅の東海道本線上り・下りホームに可動柵を設置することが決定したという。
金山駅に設置する可動柵の特徴として、快速・普通に使用する4両・6両・8両編成のドア位置に対応可能。扉が左右に開閉する在来線のタイプでは最大級となる4m強の開口幅、ホーム上の狭い箇所でも通路幅を確保できるように戸袋部分を250mmに薄型化、列車の編成両数と停止位置をセンサによって検知し、車両のドアに合う可動柵を自動で開扉するなどが挙げられる。なお、可動柵の設置にあたっては、ホーム上の安全性を一層高める取組みとして、国および自治体と協力しながら進めていくとのこと。