米Intelは10月8日 (現地時間)、米ニューヨーク市で製品発表イベント「Fall Desktop Launch Event」を開催、デスクトップ向けの「第9世代Coreプロセッサ」 (開発コードネーム: Coffee Lake Refresh-S) を発表した。ゲーマーやコンテンツクリエーターのニーズを満たすパフォーマンスとプラットフォーム機能をメインストリーム向けにもたらす。「ゲーミングに世界最高のプロセッサ」と同社はアピールしている。10月8日 (同)から予約の受け付けを開始、10月19日 (同)に発売する。

  • 第9世代Core

    ゲーミングやコンテンツ作成、プロダクティビティ向けにデザインされたデスクトップ向け「第9世代Core」

  • 製品ボックス

    正十二面体が採用された「Core i9-9900K」の製品ボックス

発表されたデスクトップ向け第9世代Coreのラインナップは、「Core i5-9600K」、「Core i7-9700K」、そして「Core i9-9900K」。i9-9900Kは、ハイエンド市場向け以外で初めて8コア、16スレッドに対応。Turbo Boost Technology 2.0によるターボブースト時の最大クロックが5GHzに達する。3製品全てがオーバークロックに対応、ヒートスプレッダとコアの間の熱伝導素材 (TIM: Thermal Interface Material)にシリコングリスではなく、オーバークロック耐性が高いソルダー (はんだ)を採用している。主なスペックは以下の通り。

Intelによると、Core i9-9900Kを搭載するシステム全体のパフォーマンスは、第8世代 (Core i7-8700K: Coffee Lake-S)との比較で最大15%、3年前の第6世代 (Core i7-6700K: Skylake)との比較では最大40%向上する。ゲーミングに関しては、「Rainbow Six: Siege」、「Fortnite」、「Counter-Strike: Global Offensive」、「PlayerUnknown Battlegrounds」といった現在、世界的に人気なゲームタイトルで220FPS以上を実現。多くの人気ゲームにおいて、第8世代より最大10%、第6世代との比較では最大37%FPSが向上する。また近年ゲーム配信に挑戦するゲーマーが増えているが、ゲームプレイ中のキャプチャ/ トランスコーディング/ ストリーミングだと前世代より最大11%、第6世代より最大41%FPSが向上する。他にも、Adobe Premiereでの動画編集が、前世代から最大34%、3世代前より最大97%高速になる。

第9世代Coreに対応するチップセットとして、USB 3.1 Gen 2やIntel Wireless-ACを統合した「Intel Z390」を発表した。またIntel 300シリーズのチップセットもBIOSアップデートで対応する。