JR西日本は台風24号の影響で運転見合わせとなっている山陽本線柳井~下松間について、10月15日に運転再開する見込みと発表。これにともない、JR貨物が不通区間の代替として実施している迂回貨物列車およびトラックによる代行輸送も終了となる。

  • DD51形857号機の牽引で山陰本線の非電化区間を走行する迂回貨物列車

山陽本線は今年7月の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)の影響で、広島・山口地区を中心に長期間にわたり運転見合わせに。貨物列車も運転できない状況となったため、不通区間の代替としてトラック・船舶による代行輸送を実施したほか、8月末から伯備線・山陰本線・山口線経由の迂回貨物列車の運行も開始した。その後、山陽本線が9月30日に全線で運転再開となることから、迂回貨物列車は9月末をもって運行終了となった。

しかし、9月30日に日本列島へ上陸した台風24号の影響により、山口県内の山陽本線光~下松間で土砂流入が発生。山陽本線は柳井~下松間で列車の運転を見合わせ、貨物列車も岩国~新南陽間で運転中止となった。災害発生から運転再開までに少なくとも1週間以上を要する見込みとされたことから、JR貨物はトラックによる代行輸送に加え、伯備線・山陰本線・山口線経由の迂回貨物列車の運転を行うと発表。8~9月の運転時と同様、1日1往復運転され、機関車1両・貨車6~7両の編成で、岡山貨物ターミナル~米子間は電気機関車EF64形、米子~幡生操車場間はディーゼル機関車DD51形が牽引する。

  • 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と迂回貨物列車が交換

迂回区間での運転は下り・上りともに10月6日からとされたが、台風25号が日本列島に接近した影響により、10月6日は運休となった。柳井~下松間の運転再開見込みが発表されたことを受け、山陽本線の貨物列車も最短で10月15日から運転再開する見込みに。これにともない迂回貨物列車の運転、トラックによる代行輸送はともに終了する予定で、具体的な終了日については改めて発表するとしている。