花王「生活者研究センター」は10月5日、2019年10月実施予定の消費税10%増税に関する意識を調べた「増税意識定量調査」の結果を発表した。調査期間は2018年4月、調査対象は首都圏在住20~60代既婚女性で、有効回答は500人。
消費税が10%に上がることは、日常の買い物・消費にどれくらい影響すると思うか尋ねたところ、58%が「かなり影響する」、34%が「少し影響する」と答え、計92%が「影響する」と考えていることがわかった。
買い物・消費への影響としては、「必要な物しか買わなくなる」といった買い方の変化や、「高額品」「嗜好品(菓子など)」などの買い控えを想定しており、「1万円買ったら消費税が1,000円になるから一層気になる」「1,000円以上の買い物は慎重になる」との回答もみられた。
「増税までに家計の見直しをするつもりだ」と答えた人は60%だったのに対し、消費税10%の実施予定時期を「知っている」人は半数未満の46%。また、家計の見直し意欲を増税開始時期の認知状況別にみると、「知っている」人では69%だった一方、「開始時期までは知らなかった」人では54%にとどまった。
同調査では「増税までに家計を見直したいと思っているならば、この1年という時間を使って『家計の中の要、不要の見極め』『暮らしのなかで大切にしたいこと』『支出が減らせない場合は、収入を増やす方法』などを冷静に考えてみることも大事です」と指摘している。