なにか予定ができたときは、とりあえずiOSに標準装備の「カレンダー」にイベントとして登録しておく、というiPhoneユーザが増えています。イベントの開始時刻と場所を登録しておけば、現在地と目的地の距離や交通手段から所要時間を割り出し、出発すべき時間には通知してくれますし、家族や親しい友人と情報を共有することもできます。Siriに頼んで作成できますから、手間もかかりません。
iOS 12では、着信音や通知を抑制する機能「おやすみモード」との連携も可能になりました。おやすみモードといえば、睡眠の妨げにならないよう夜間に利用する機能という位置付けでしたが、iOS 12では「カレンダー」に登録したイベントが終了するまで着信音や通知を行わない設定にできるのです。
たとえば、イベントとして登録した会議が進行中のときおやすみモードをONにすると、会議の間は電話の着信があっても呼び出し音/バイブレーションは鳴りません。会議の終了予定時刻を過ぎれば自動的におやすみモードはOFFになるので、おやすみモードを手動でOFFにする手間も省けます。従来は手動で開始/終了時間を登録しなければならなかったので、「カレンダー」でスケジュール管理しているiPhoneユーザにとってはありがたい機能といえそうです。
使いかたはかんたん、イベントが進行中のときにコントロールセンターを表示し、おやすみモードボタンを長押しすると現れる「このイベントが終了するまで」をタップします。あとはiPhoneから手を離すだけ、イベント終了までは着信音/通知音を気にせずすみます。なお、おやすみモードはイベントと完全に連動して動作するので、イベントを削除すれば強制的に通常モード(おやすみモードをOFF)へ戻ります。