電気シェーバーを作って62年の老舗、泉精器製作所(以下、IZUMI)が、ブランド初の5枚刃モデルを含む「Vシリーズシェーバー」(9機種13モデル)を発表しました。市場想定価格は4,000円から20,000円前後までと幅広く、発売日は10月12日。新製品発表会には、タレントの髙田延彦さん、稲村亜美さんがゲストで登場。報道陣の前で実際に剃り味を試しました。
キーワードは5、4、3
新製品を象徴するキーワードは「5、4、3」。泉精器製作所 代表取締役社長の志摩寿一郎氏は「5枚刃で早く優しく、4週間続くスタミナ、3年間続く切れ味」と話します。
Vシリーズは、ハイエンドの4機種、ミドルレンジの2機種、エントリーの3機種に分かれていますが、ハイエンドとエントリーの上位機種には5枚刃モデルを用意。そして大容量リチウムイオン電池を搭載したことで、すべてのモデルで業界トップクラスの電池持ち(約4週間)を実現しました。また、ハイエンドシリーズの日本製モデルに限りますが、3年保証をつけています。
ハイエンドシリーズ「Z-DRIVE」には5枚刃、4枚刃の2タイプを用意しました。さらに「全自動クリーニング充電システム」が同梱されるかされないかで、価格帯を4つに分けています。市場想定価格は、上位モデルから20,000円前後、18,000円前後、15,000円前後、14,000円前後。
5枚刃の「高耐久ステンレス刃」と「音波振動システム」により、鋭い切れ味と肌に優しいシェービングを実現します。電源ボタンを2回押すとターボモードとなり、モーターの回転数が上がる仕様です。髭を剃らなかった休日明けなどに便利でしょう。
全自動クリーニング充電システムは、専用の洗浄剤(3袋で980円ほど)を使います。洗浄(10分)、乾燥(300分)、充電(120分)の3段階に分かれており、進行状況は側面のLEDでピクト表示される設計です。
グルーミングシリーズ「A-DRIVE」は、ミリタリー&スポーツをテーマにしたカラー展開が鮮やか。20代~30代の男性をターゲット層にしています。市場想定価格は、4枚刃モデルが8,000円前後、3枚刃モデルが6,000円前後。米軍調達基準のMIL-SPEC(13項目)に準拠しており、防水、防湿、低圧対応、温度耐久、耐振動、耐衝撃などを備えます。
利用シーンに「お風呂剃り」を想定している、グルーミングシリーズだけが搭載する「リザーブ機能」。充電が切れても3分だけ余分に電池が持つため、お風呂で剃っていても安心です。また、背面にはオシャレ髭の手入れができる「グルーミングコーム」を搭載。3段階で長さを調整できる仕様で、若者のニーズに応えます。
ソリッドシリーズ「S-DRIVE」は5枚刃(9,000円前後)、4枚刃(5,000円前後)、3枚刃(4,000円前後)で展開します。現行機種からのリニューアルが図られ、スリムでスタイリッシュなデザインとなりました。上位モデルのIZF-V578-Rには、肌に優しい5枚刃と堅牢なダイキャスト刃枠が採用されています。
全シリーズでもっとも売れているというのが、このソリッドシリーズ。そのため幅広い年代をターゲット層にしています。まずはお手ごろ価格のソリッドシリーズで試して、自分に合っていたら上位シリーズにシフトしていく、という人が多いのでしょう。
ちなみに、3年保証は業界最長とのこと。担当者は「耐久試験をさらに厳しくし、一部で部品の見直しをすることで実現させました。今までにない試みです」と胸を張ります。男性が一生のうちに使う電動シェーバーの数は(個人差はあるものの)5台といわれているそうで、先の担当者は「そのうちの1台に選んでいただければ幸いです」とにこやかに。
髙田延彦、無精髭で登場
ゲストの髙田延彦さんは、2時間の充電で1カ月も使えるVシリーズに興味津々。「2時間の睡眠で1カ月戦える格闘家なんていないですよ」と独自の理論で驚きを表現します。
その髙田さん、この日のために6日ほど無精髭を伸ばしてきたとのこと。ステージ上でIZF-V998-Sを頬に当てると「大胆に剃っても肌に優しく、剃り残しもない。電動シェーバーにありがちな、皮膚まで持っていかれている感覚もなくて、ヒリヒリしません」と喜びの表情。
また、剃り心地を試したい(?)稲村亜美さんのために、始球式ならぬ始剃式(していしき)が準備されました。髙田さんが「亜美ちゃんに髭を剃って欲しい、男の中の男たち。出てこいやー」と呼びかけると、舞台袖から現れたのは志摩社長。初体験のひげ剃りを終えて、稲村さんは「本当に剃れているの、というくらい軽いタッチだった。気持ちよかった」と興奮気味に話していました。