テレビ東京系日経ドラマスペシャル『琥珀の夢』(10月5日21:00〜)の会見が4日に同局で行われ、内野聖陽、檀れい、西田敏行が登場した。
同作は、伊集院静による長編小説『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』をドラマ化。日本の洋酒文化を切り拓いたサントリー創業者・鳥井信治郎の人生を描いた作品で、ドラマでは鳥井をモデルにした鳴江萬治郎(内野)を主役に夢を成し遂げる物語を描く。
猛暑の最中で行われた撮影に、内野は体感40度くらいのところでやってたので過酷な現場だった」と明かす。また西田との共演シーンでは「遊ばれた」とニヤリ。西田演じる師匠の小南が萬治郎のウイスキー造りに反対し、「わしが年取って元気が無くなったからと思ってるんだろう」「そんなんことはありません」とやりとりするシーンについて、内野は「西田さんが遊ばれてきて、笑いをこらえるのが大変だった」という。しかし完成版を見たところ「さっくりカットになってたんですけど」と苦笑し、「かなり長い間遊んでいただいた」と振り返った。
一方、檀は「内野さんが『西田さんに遊ばれた』とおっしゃってたんですけど、私は内野さんに遊ばれた」と横から暴露する。「台本を読んで、『こんなシーンになるかな』と想像するんですけど、内野さんは何が出てくるかわからない。リハーサルの時にドキドキしながら演じていました」と明かし、新婚時代のシーンでは「きつねうどん作って持って行った時に、突然、私に『あーん』と食べさせようとする」という。「もう、『恥ずかしい』しかない。心の準備ができてないので」と苦笑しつつ、「そういう内野さんがいろんな形でお芝居を広げてくださったので、とても深みが出ましたし、助けられたな。遊んでいただいてありがとうございます」と頭を下げた。
また、完成したDVDを「サントリーのハイボール2本を飲みながら観た」という西田は、「命をかけて遊んだシーンがほとんどカットになっていたので、それは後ほど監督にも抗議を……」と顔をしかめてみせる。「BSテレ東では全編流すみたいなことも聞いたので」と期待を寄せた。
西田はさらに「私たち俳優もいい作品を皆さまにお届けして、皆さまに安らいでいただきたいという気持ちで芝居をやる。萬治郎も、共通の志を持ってたんじゃないかなと思って、とっても尊敬しました」と作品の魅力を語る。一方で「今回の出演者全員のギャランティを合わせても、ファン・ビンビンには敵わないんだなというのが、ちょっと寂しい」と時事ネタを絡めて爆笑をさらい、内野も「誰も敵わないと思います」と苦笑していた。