JTBはこのほど、JTBトラベルメンバーと対象としたアンケート「たびQ」で実施した「観光列車」に関するアンケート調査結果を発表した。観光列車への興味関心に加え、何を魅力に感じているかなどについても調査している。
ウェブを通じたアンケートの調査期間は8月2~9日。有効回答数は1,734(男性899 : 女性835)とのこと。「国内旅行先で観光列車に乗ることに関心はありますか?」と質問したところ、40%以上の人が観光列車に「関心あり」と回答しており、「少し関心がある」と合わせると83%となったことから、多くの人が観光列車に対して関心を抱いているとわかった。しかし「実際に観光列車に乗ったことはありますか?」との質問では、「実際に乗ったことがある」と答えた人は37%にとどまり、興味を示している人は多くても利用者は限定的であることが判明した。
実際に「乗ったことがある」と答えた人へ、その列車を選んだ理由を複数選択で聞いてみると、「列車の外観」で選んだ人が圧倒的に多く、次いで「景色」を理由としている人が多かった。その他の理由としては、「SLだったから」「ツアーに組み込まれていたから」「人の勧め」などの答えが寄せられた。
観光列車に「乗ったことがある」と答えた人へ、最も印象的だった列車とその理由を聞いてみたところ、1位は「リゾートしらかみ」で「景色」「津軽三味線の演奏」「途中下車ができる」など、さまざまな魅力が理由として挙がった。次いで多かった「くしろ湿原ノロッコ号」「嵯峨野トロッコ列車」と回答した人からは「景色」「景観」が理由として挙がり、「特急ゆふいんの森」「観光特急しまかぜ」を選んだ人は「内装」「外観」「豪華」など列車自体への関心が高かった。
「今後乗ってみたい観光列車はどれですか?」と複数選択で聞いてみたところ、圧倒的な人気で「くしろ湿原ノロッコ号」が1位を獲得。2位に「特急しまかぜ」、3位に「伊豆クレイル」がランクインした。
最後に「こんな列車があれば乗ってみたいというものがあれば教えてください」と質問すると、「景色がよい」「寝台列車」「手頃な値段」が上位に。現在運行されている列車の理想形や「こんな列車があったら…」といったさまざまな回答が寄せられたという。