ソニーは10月3日、非常に高い堅牢性、防水性、防塵性をまとったSDメモリーカード「SF-GシリーズTOUGH(タフ)仕様」を発表した。32GBモデルと63GBモデルを10月20日に、128GBモデルを11月24日に発売する。推定市場価格(税別)は、32GBモデルが14,000円前後、64GBモデルが20,000円前後、128GBモデルが40,000円前後。

  • ソニー、超タフな高速SDメモリーカード「SF-GシリーズTOUGH(タフ)仕様」

    SDメモリーカード「SF-GシリーズTOUGH(タフ)仕様」

今回のTOUGHシリーズは、ドイツのケルンで開催されたカメラの祭典「フォトキナ」で公開していたもの。日本での投入も正式発表となった。

  • ソニー、超タフな高速SDメモリーカード「SF-GシリーズTOUGH(タフ)仕様」

    パッケージ

ソニーの調査によると、SDメモリーカードをカメラで使っているユーザーの約50%が、SDメモリーカードの破損を経験している。具体的には、カード自体が折れる(耐荷重に弱い)、リブやプロテクトスイッチの破損(スロット挿入時)だ。このデータをふまえ、カメラユーザーに向けた堅牢なメディア、今回のTOUGHシリーズを開発した。

  • 従来型SDメモリーカードの破損例

TOUGHシリーズは、素材として高い硬度の樹脂を用い、メモリー基板を包むように一体成形している。これにより、従来と比べて約18倍という曲げ強度を実現し、5m落下試験をクリアする耐衝撃性を持たせた。一体成形なので、メディアの表面と裏面のパーツがはがれるという破損もない。

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    一体成形、リブの廃止、プロテクトスイッチの廃止によって、物理的な破損の可能性を大きく低減

さらに、物理的な「引っかかり」につながるリブ、物理的な破損につながるライトプロテクトスイッチを廃止。物理的なライトプロテクトは不可能になったが、実用上、この機能はほとんど使われていない。SDアソシエーションの認定も受けている。

防塵性はIP6X準拠、防水性はIPX8という最高クラスの性能。水深5mの場所に72時間沈めても、問題なく動作する。SDメモリーカードとしてはUHS-II対応で、SDスピードクラスは「10」、UHSスピードクラスは「3」、ビデオスピードクラスは「V90」。UHS-IIで利用する場合、書き込み速度は最大299MB/秒、読み出し速度は最大300MB/秒と、こちらも最高レベルだ。製品には、ファイル復旧ソフト「メモリーカードファイルレスキュー」、診断ソフト「SD Scan Utility」が付属する。