日本証券業協会は10月2日、「個人投資家の証券投資に関する意識調査(概要)」の結果を発表した。調査期間は2018年7月5~17日、調査対象は20歳以上の証券保有者、有効回答は5,000人。

証券保有額、「100~300万円未満」が最多

  • 証券(株式・投資信託・公社債)保有額(時価)(出典:日本証券業協会Webサイト)

個人投資家の年収を聞くと、「300万円未満」が45.4%、「500万円未満」が23.8%と続き、全体の69.2%が年収500万円未満との結果に。この他、「700万円未満」が13.6%、「1,000万円未満」が10.2%、「1,000万円以上」が7.0%となり、推計の平均年収は451万円だった。

金融資産保有額を尋ねると、「1,000万~3,000万円未満」が27.3%と最も多く、以下、「500~1,000万円未満」が16.3%、「100~300万円未満」が13.1%、「300~500万円未満」が11.5%と続いた。推計の平均保有額は1,677万円。

証券(株式・投資信託・公社債)保有額(個人・時価)は、「100~300万円未満」が19.4%で最多。次いで「1,000~3,000万円未満」が14.9%、「500~1,000万円未満」が14.0%、「50~100万円未満」が12.1%と続き、全体の50.7%が「300万円未満」、76.1%が「1,000万円未満」となった。推計の平均保有額は943万円。

証券の保有状況をみると、「株式」が79.8%、「投資信託」が52.2%、「公社債」が13.2%となった。

有価証券への投資について検討したり、興味・関心を持ったりしたきっかけは、「今の収入を増やしたいと思った」(38.4%)と「株主優待があることを知った」(35.6%)が上位2位に入った。