JR東日本とJR東日本スタートアップは2日、ベンチャー企業と協業し、新たなビジネス・サービスを実現する「JR東日本スタートアッププログラム」のアクセラレーションコースにおいて、2017年度最優秀賞を受賞したサインポスト開発のAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を使い、10月17日から赤羽駅5・6番線ホーム上店舗で実証実験を実施すると発表した。
この実証実験は、赤羽駅ホーム上の「KIOSK」跡を活用した特設店舗にて、一般客を対象に実施。「スーパーワンダーレジ」によって、利用客が選んだ食品や飲料などの商品をAIが把握して自動的に購入金額を算出するため、レジで会計待ちをすることなく交通系電子マネーで短時間に決済を行うことができる。
同システムを使った実験は、決済の短時間化による利便性向上を目的として2017年11月に大宮駅でも実施しており、今回は前回の実証実験結果を踏まえ、AI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」の商品認識率や決済認識率を向上させるほか、新たに複数人を同時に追跡して決済を可能にすることで、無人決済店舗の実用化をめざすという。
具体的な買い物の手順は、店舗入口で交通系電子マネーをかざして入店し、売場の商品棚から商品を手に取って決済ゾーンへ移動すると、壁掛けディスプレイに購入する商品名と合計金額が表示されるので、表示を確認した後に交通系電子マネーで決済することで出口ゲートが開いて買い物が完了する。
このときAIは、天井に設置されたカメラで利用客の来店を認識し、商品棚にそれぞれ設置されたカメラなどのセンサーにて利用客が手に取った商品を認識。自動的に購入商品の合計額を算出して壁掛けディスプレイに表示する。
今回の実証実験の実施期間は10月17日から2カ月程度を予定しており、営業時間は平日10~20時(土日祝は休み)。赤羽駅5・6番線ホーム上特設店舗にて飲料・ベーカリー・菓子類など約140種類を販売予定としている(内容等は予告なく変更する場合がある)。