PFUは2日、タッチパネルを搭載したドキュメントスキャナ新製品「ScanSnap iX1500」を発表した。同日予約を開始し、10月12日に販売開始する。価格はオープン。直販価格は税込51,840円。
「ScanSnap iX1500」は、2012年11月に発売した前モデルから、6年ぶりに開発された「ScanSnap」シリーズのフラッグシップモデル。大きな進化点は4.3型タッチパネルの搭載、新設計されたソフトウェア「ScanSnap Home」、新しい本体デザインの3点となる。
シリーズ初として搭載した4.3型タッチパネルでは、本体だけでスキャンや保存先の指定、設定変更などの直感操作が可能となった。加えて、「名刺の管理」や「家計の支出を管理」、「会議用資料を共有」など用途に応じた読み取り設定が用意され、ワンタッチで目的に応じたスキャンを行えるほか、読み取り設定や保存先、連携するアプリケーションなど、よく使う設定内容をプロファイルとして登録することができる。
スキャナの設定やコンテンツの管理などを行えるPC向けソフトウェア「ScanSnap Home」も同梱する。これはScanSnap用ソフトウェアとして新設計されたもので、新たに学習機能を搭載。例えばスキャンデータのファイル名を修正した場合、次回以降、修正内容を反映した形でファイル名が付けられたり、名刺やレシートのスキャン時にOCRで抽出した会社名などを修正した場合、修正内容を学習し、正しい内容で抽出するようにできたりする。対応OSはWindows 7 / 8.1 / 10、macOS v10.12 / 13 /14。
本体デザインは白を貴重としたデザインに刷新し、側面もシンプルな形に変更した。機能面では、スキャン速度が従来製品から20%向上し、A4カラー両面を30枚/分でスキャンできるようになった(カラー300dpi時)。電源オン時の起動速度も高速化している。また、Wi-Fi機能は2.4GHzに加え、電波干渉に強い5GHz帯に新対応。より安定した接続が可能となり、アクセスポイント機能を持つことで、PCやスマートフォンなどと直接接続することが可能となっている。
本体サイズはW292×D161×H152mm、重さは3.4kg。
同日開催された発表会では、PFU執行役員常務の宮内康範氏が、6年ぶりのフラッグシップモデル開発にあたり「ScanSnapの原点に立ち返り、『簡単』『スピーディー』『コンパクト』に加え、ワンタッチへの追求」を進めたとコメント。この結果、スキャンした書類を整理、活用する「頭脳をもたせないといけない」という答えにたどり着き、学習機能を持つソフトウェアを新設計したと開発の経緯を語った。