独ケルンで開催された写真関連展示会「フォトキナ 2018」。ニコンは、すでに発表済みのフルサイズミラーレス「Nikon Z」を中心としたブース展示で、来場者の注目を集めていました。
ブースの中心となるのは、Nikon Zの展示です。Z 7とZ 6の両モデルが自由に触れるようになっており、多くの人が手に取って確認していました。一眼レフが根強い人気の欧州では、これまでミラーレスカメラの普及があまり進んでいませんでした。過去のフォトキナでも、一眼レフとミラーレスを並べると、圧倒的に一眼レフのほうに人が集まるという傾向が強いという状況でした。
しかし、今回のフォトキナでは、Nikon ZとD850をはじめとする一眼レフ群がブースに並んでいても、Nikon Zに人が集まっている状況でした。ミラーレスカメラなので背面液晶のライブビューで撮影を試す人もいますが、ほとんどの人はEVFをのぞき込んで、一眼レフとの違いを確認していたようでした。
シューティングエリアでは、Nikon Zにマウントアダプター経由でNikon Fマウントレンズを装着して撮影できるので、それも多くの人が興味を持って試していました。
コンパクトデジタルカメラでは、日本でも発売されたばかりの「COOLPIX P1000」が人気でした。光学ズームだけで3,000mm相当、実に125倍という驚異のズーム倍率を実現しながら、片手でも持ち歩けるサイズに仕上げています。ズーム性能を試すためにカメラを手に取る人が絶えませんでした。
二大メーカーのニコンとキヤノンがフルサイズミラーレスをお披露目した今回のフォトキナは、大きな潮目の変化となったようです。今後も、各社のミラーレスの性能競争が激化していきそうです。