東京メトロは28日、千代田線の車両6000系の引退を発表した。10月5日の営業運転をもって通常ダイヤでの運行を終え、10月13日から11月11日まで、土休日限定で綾瀬~霞ケ関間を1日1往復する特別運転を実施。特別運転ではヘッドマークも掲出される。

  • 東京メトロ千代田線の車両6000系が引退。11月11日まで土休日限定の特別運転を行う

千代田線の車両6000系は1968(昭和43)年に試験導入された後、1971年に量産車がデビュー。当時は回生ブレーキとチョッパ制御方式を採用した省エネルギー車両で、アルミ製車体も本格導入し、同車両以降に製造された車両の標準型にもなったという。1972年には鉄道友の会ローレル賞も受賞している。

10月5日に通常ダイヤでの運行を終了した後、特別運転は10月13・14・20・21・27・28日、11月3・4・10・11日の日程で実施。6000系の6102編成または6130編成を使用し、綾瀬駅13時29分発・霞ケ関駅13時55分着、霞ケ関駅14時16分発・綾瀬駅14時42分着の1日1往復を予定している。利用者への感謝の気持ちを込め、ヘッドマークを掲出して運行。「千代田線6000系との思い出と残り少ないご乗車の機会を是非お楽しみください」とのこと。

  • 特別運転でのおもな停車駅の時刻

  • 特別運転は6102編成または6130編成を使用

なお、千代田線6000系の引退にあたり、「東京メトロからのお願い」として「軌道内や立ち入り禁止区域への立ち入り」「ホーム柵やホーム上の白線から外側へ乗り出しての撮影」「フラッシュや照明を使用した撮影」「脚立や三脚、自撮り棒等を使用しての撮影」など行わないように注意喚起している。駅構内が狭いことから流動スペースの確保へ協力を呼びかけるとともに、「他のお客様を撮影するなど、お客様同士でトラブルとならないようにご配慮ください」「その他、駅係員の指示に従ってください」としている。