一般向けのデジタルカメラも、ついに1億画素の大台が見えてきました。
富士フイルムは、35mm判の約1.7倍もの面積を持つ大型イメージセンサー(43.8×32.9mm)を搭載した中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」のフラッグシップモデルとして、世界最高となる1億200万画素の撮像素子を搭載した「GFX 100Megapixels Concept」を開発していることを発表しました。発売時期や価格は未定となっています。
すでに発売している「GFX 50S」の画素数は有効5,140万画素(画像サイズは8,256×6,192ドット)なので、GFX 100Megapixels Conceptはほぼ2倍もの画素数となります。マグネシウム合金製の本体は縦位置グリップ一体で、本体サイズや重さは各社のフルサイズデジタル一眼レフカメラのハイエンドモデルと同等の水準とのことです。
注目できるのが、撮像素子の全面に位相差AF用の画素を配置し、画面のどの位置でも高速・高精度なオートフォーカスが可能になること。動いている人物などの被写体にも素早くピントが合うため、これまでの中判カメラにはない機動性や速写性が期待できます。
中判デジタルカメラでは初めて、ボディ内手ぶれ補正機構を搭載するのもポイントです。すべてのレンズで手ぶれ補正が働くため、手持ち撮影でもぶれを抑えた解像感の高い写真が期待できます。撮像素子の読み出し速度を高めたことで、4K動画(4K/30p)の撮影にも対応しています。
2019年2月28日から開かれるカメラ機器の展示会「CP+2019」に合わせて詳細が発表される可能性もあります。期待しましょう。