富士フイルムは、中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」の新製品として、レンズファインダースタイルを採用した「FUJIFILM GFX 50R」を発表した。35mm判の約1.7倍もの面積を持つ大型イメージセンサー(43.8×32.9mm)を搭載した製品で、従来モデル「GFX 50S」よりもボディの小型軽量化や薄型化を図りつつ、趣味性の高いデザインに仕上げた。業務で使うプロフェッショナルだけでなく、写真趣味層にも売り込む。
価格はオープン。発売は11月の予定で、予約は10月1日から受け付ける。
撮像素子や画像処理エンジンなどの基本的なスペックは2017年2月に発売したGFX 50Sと同じながら、本体を約145gも軽い775gに抑えつつ、本体の厚みを46mm(最薄部)にスリム化し、機動性を高めた。デザインも、一眼レフ似のスタイルを採用していたGFX 50Sに対し、GFX 50RはAPS-Cミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro2」に似たレンジファインダー風のデザインとした。
機能面では、新たにBluetoothを搭載し、撮影した写真をスマホやタブレットに簡単に転送できるようにした。背面液晶は3.2型のタッチパネル式(約236万ドット)で、2軸のチルト式を採用する。記録メディアはSDメモリーカード。
本体サイズはW160.7×H96.5×D66.4mm(最薄部46.0mm)、重さは775g(メモリーカード、バッテリー含む)。
GFレンズも新たに3本の追加を予告
合わせて、GFXシリーズ用の交換レンズ「GFレンズ」の最新の開発ロードマップを公開した。新たに追加したのは、35mm判換算で79~158mm相当となる望遠ズームレンズ「GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR」、35mm判換算で36~79mm相当となる中望遠ズームレンズ「GF45-100mmF4 R LM OIS WR」、35mm判換算で40mm相当となる標準レンズ「GF50mmF3.5 R LM WR」の3本。いずれも、2019年以降に順次発売する予定。