俳優の田中圭が24時間生出演し、番組内で1本のドラマを作るというインターネットテレビ局・AbemaTVの特番『田中圭24時間テレビ』が、12月15日21時より24時間生配信される。26日、田中と企画・演出を手掛ける鈴木おさむ氏が、都内の同局で取材に応じた。
同番組は、田中が主演として基本寝ないで24時間でドラマを作るというもの。1時間に1シーン、いろんな場所に移動しながら計24シーンを撮影。1シーンごとにゲストが登場し、計24人のゲストが出演する。23シーンまで撮影した段階で編集し、ラストの24シーンは生ドラマとして配信。田中の役柄は“俳優・田中圭”本人だが、物語自体はフィクションだという。
鈴木おさむ氏と『東京タラレバ娘』で知られる漫画家・東村アキコ氏の共同脚本で、現在2人で「子犬を抱いてほしい」「暗殺者に撃たれてほしい」などと田中に演じてほしいシーンを考えている最中とのこと。24時間内での食事や入浴も撮影していく予定で、鈴木氏は一般の人たちの「こんなシーンが見たい」というSNS上の声もチェックするそうだ。
この取材の場で概要を聞いた田中は「受けなきゃよかった…(笑)」と本音を吐露。「お話をいただいたとき『やらない』と言ったんですが、おさむさんと聞いて『じゃあやるよ』って。おさむさんと組みたいし、組むと楽しいから、無条件でやりたいですって感じに」とオファーを受けた理由を明かし、「ドラマを作るって聞いておもしろそうだなと思ったんですが、24シーンとか、ゲストとか今聞いて、おさむさんと東村さんは最悪のドSコンビなので、どうしよう…」とおびえた。
また、鈴木氏が「田中圭という役者のポテンシャルはすごいので、僕はそのポテンシャルを世の中に知らしめたい。セリフ覚えるの早いし、演技もうまいし、かなりの長ゼリフを突然渡して『すごいじゃん、田中圭!』っていうのを見たい」と構想を明かすと、「発言がドSすぎます」と田中。だが、「長ゼリフは嫌です」と言いつつ、「覚えるの速いので(笑)」とニヤリと笑い、「24時間ずっと集中していることはないと思うので、たまたま集中しているときに長ゼリフをやって『かっこいいじゃん、田中圭!』ってところを見せられたら」と語った。
楽しみな点と不安な点を聞かれると、田中は「応援してくださっている方はもちろん、ドラマを作る過程に興味がある方や俳優になりたい方に、ドラマを作る大変さとおもしろさ、普段見せることができない制作過程をお見せできるのはいい機会だなと思う。それが唯一の楽しみ。あとは全部嫌です(笑)」と回答。また、生配信ということに「舞台は生なので、お芝居を生でやることへの恐怖はないですが、お芝居以外のところでずっと撮られる感覚がないし、基本的にほっといてくれ体質なので、途中でほっといてくれって言うかもしれないです」と話した。
さらに、体力に自信はあるか聞かれると田中は「残念ながらあるんですよね」と答え、すると鈴木氏が「自慢の筋肉も…鍛えといてくださいね。そういうシーンも出てくると思うので」と鍛えておくよう指示。本番で、田中の鍛え上げられた筋肉美も見られるかも!?