パナソニックは9月25日(現地時間)、ドイツ・ケルンで開催されているカメラ展示会「フォトキナ2018」の会場で、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1R」「LUMIX S1」の2機種を開発中であることを発表しました。ライカのミラーレスカメラ「ライカ SL」が採用しているライカLマウントを採用するのが大きな特徴です。撮影性能や装備も高く、写真趣味層だけでなくプロの利用も見込んでいます。
発売時期は2019年春の予定で、価格や詳細なスペックは未定。
今回開発発表したフルサイズミラーレスカメラは、約4,700万画素相当の高画素モデル「LUMIX S1R」と、約2,400万画素の「LUMIX S1」の2機種で構成されます。撮像素子の違い以外の違いはないとみられます。
S1シリーズの特徴が、4K/60pの高精細でなめらかな動画撮影機能や、ボディ内手ぶれ補正機構とレンズ内補正機構をシンクロさせて補正効果を高める手ぶれ補正システム「Dual I.S.」、本体やレンズの防塵防滴機構など、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼「LUMIX GH5S」「LUMIX G9 Pro」などで定評のある機構を継承していることです。オートフォーカスは、ディープラーニング技術を用いた次世代のAFを採用するというのも気になるポイントです。
メモリーカードは、XQDメモリーカードとSDメモリーカードのダブルスロットを採用します。背面液晶は3軸のチルト式とし、横位置だけでなく縦位置でもチルト機構のメリットが得られるようにしました。
交換レンズは、すでに販売されているライカ製のLマウントレンズが使えるほか、パナソニックもLマウントレンズを精力的に開発することを表明しました。現時点では、50mm/F1.4の単焦点レンズ、24-105mmの標準ズームレンズ(F値は非公開)、70-200mmの望遠ズームレンズ(F値は非公開)の3本の開発を表明。さらに、2020年までには前述の3本を合わせて10本以上の交換レンズを開発するとしています。