文化庁は9月25日、平成29年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。調査は3月、全国16歳以上の2,022人を対象に個別面接で行われた。

  • 「仕事上やり取りするメールなど改まったメールに決まった型や形式があると思うか」

仕事上やり取りするメールなど「改まったメール」を送ったり受け取ったりしたことがあるか聞くと、「ある」が48.0%、「ない」が49.8%となった。年齢別に見ると、「ある」は20~50代で他の年代より高く6~7割台となっている。

改まったメールを送ったり受け取ったりしたことが「ある」と答えた人に,改まったメールを作成する場合どのようなものを参考にしているかを尋ねると、「仕事の中で送られてくる他の人のメール」が57.5%で最も高く、次いで「ウェブサイトから得た情報」が34.9%となっている。一方、「参考にしているものはない」は11.5%となっている。

改まったメールには決まった型や形式があると思うか聞いたところ、「あると思う」は60.9%、「ないと思う」は15.0%だった。「メールを利用しないので答えられない」も18.9%いた。年齢別に見ると、「あると思う」は20~50代で他の年代より高く7~8割台。「ないと思う」は、60代で他の年代より高く22.1%となっている。

改まったメールには決まった型や形式が「あると思う」と答えた人に、それがどのようなものであると考えるか、「ないと思う」と答えた人にどのようなものがあると良いと考えるかを尋ねた。

  • 「型や形式とはどのようなものか・どのようなものが良いか」

「ある」と答えた人では,「『お世話になっております』『お疲れ様です』など,挨拶の言葉を入れる」が74.6%で最も高く、次いで「宛名を入れる」(72.7%)となっている。「ない」と答えた人では,「『お世話になっております』『お疲れ様です』など挨拶の言葉を入れる」が53.3%で最も高く、次いで「宛名を入れる」(37.5%)となっている。