JR貨物は25日、「平成30年7月豪雨」の影響で不通となっていた山陽本線一部区間の運転再開後の貨物列車運転計画などについて発表した。貨物列車迂回運転およびトラック・船舶による代行輸送の終了時期も発表している。
山陽本線は9月30日に全線で運転再開予定。あわせて貨物列車も運転再開となるが、一部列車で運休・時刻変更などが発生する。完全復旧に向けて引き続き作業を行う時間を確保する必要があること、完全復旧までの間、徐行運転が必要な区間があることなどが理由とされている。東京・名古屋・大阪などから九州方面を結ぶ貨物列車のうち、上下各3本が山陽本線を含む区間で運休に。他にも一部列車で始発駅で20分以上の繰上げ、終着駅で20分以上の繰下げ、途中駅での作業追加または作業取りやめが予定されている。
現在、伯備線・山陰本線・山口線経由で運行(1日1往復)されている迂回貨物列車は、下りが9月27日の名古屋貨物ターミナル駅発、上りが9月28日の福岡貨物ターミナル駅発をもって運行終了。迂回区間(岡山貨物ターミナル~幡生操車場間)での運行は下り・上りともに9月28日が最終となる。トラックによる代行輸送は9月29日をもってすべて終了。船舶による代行輸送は9月26~28日発まで運航を予定している。
9月30日は下り3090~2075列車(富山貨物発福岡貨物ターミナル行、岡山貨物ターミナル駅6時55分発)、上り1050列車(福岡貨物ターミナル発東京貨物ターミナル行、広島貨物ターミナル駅5時59分発)から貨物列車の運転を再開する。なお、運転計画については運転状況や工事進捗状況などにより、今後変更となる場合がある。
なお、JR貨物は今回、伯備線・山陰本線・山口線経由で運行される迂回貨物列車の写真・動画等の撮影に関して注意喚起も行っている。
撮影の際、「近隣住民の皆様に御迷惑がかからないよう注意して頂きたい事項」として私有地への無断立入り、一般通行者の妨害、樹木や草木の伐採、設置物の移動、ごみ等の放置、「列車の安全運行等の妨げにならないよう注意して頂きたい事項」として列車に対するフラッシュ・ストロボ等の使用、線路敷等の鉄道用地内への立入り、駅などでの一般利用者の通行の妨げといった迷惑行為、ホーム等で身を乗り出しての撮影、駅構内での長物撮影機材の使用などを挙げた。駅係員など関係者の指示には必ず従い、撮影者同士で譲り合って撮影するように呼びかけている。