リコーは9月25日、高画質コンパクトデジカメ「GR」シリーズの最新モデル「RICOH GR III」の開発を進めていることを発表しました。センサーサイズは従来通りのAPS-C型ですが、画素数を有効2424万画素に高めたうえ、これまでの機種にはなかったボディ内手ぶれ補正機構やセンサークリーニング機能、タッチパネル液晶などを搭載し、大きくスペックアップします。発売時期は2019年春の予定で、価格は未定です。

  • リコーが開発を表明したレンズ一体型の高画質コンパクトデジカメ「RICOH GR III」。ひと目でGRだと分かる伝統のデザインを継承しつつ、装備を大幅に高めた

開発発表にあたり、製品の正面からの外観写真とスペックが公開されました。ひと目でGRと分かるデザインや操作性は、GRシリーズの伝統を受け継いでいるのが分かります。本体サイズはW109.4×H61.9×D33.2mm、重さは約257g(メモリーカード、バッテリー含む)と公開されており、現行モデル「GR II」と比べてわずかに小さくなっていることが分かります。

公開されたスペックから読み取れるGR IIからの変化は、以下のようなポイントが挙げられます。

  • レンズユニットの刷新(35mm判換算の焦点距離は28mm相当/F2.8で変わらず)
  • 撮像素子の画素数を有効2424万画素に向上
  • 撮像素子シフト式のボディ内手ぶれ補正機構を搭載(3軸補正)
  • 超音波振動による撮像素子クリーニング機能を搭載
  • オートフォーカスは像面位相差AFに対応(コントラストAFとのハイブリッド)
  • 背面液晶は3型のタッチパネル式に改良
  • 撮影距離は0.1m~∞(標準モード)、0.06~0.12m(マクロモード)
  • 内蔵ストロボは省略

GRシリーズのファンならずとも期待できるGR IIIですが、2019年2月28日に開幕するカメラ機器の展示会「CP+」で実機がお披露目されることになりそうです。楽しみにしていましょう。