フォレスト出版はこのほど、『上司も部下も思い通りに動かす 社内政治力』(税別1,400円)を発売した。
「働き方改革」時代に突入した現在、無駄を排し、少ない時間で付加価値の高い仕事を効率よく行う必要があるという。そのための能力として最も重要なものが「社内政治力」であるとのこと。
論理的な話し方やわかりやすい資料のつくり方のマスターも大切だが、有力役員や社長に近い人の中には、それらを駆使して正論を述べても通じない場合もあり、正攻法とは違う戦略を考えなければならないケースもあるという。
また、「部下がうまく動いてくれない」「上司との関係が悪い」「社内に敵が多い」など、ミドルリーダーならではの悩みを抱える人も多い。これらを改善して仕事の自由度を上げるには、社内調整力・部下掌握力・上司懐柔力・社内人脈力・権力操り力・社外人脈力の「6つの社内政治力」が大切だとしている。
同書では、社内政治力を手に入れる方法を解説しているが、それを使うには、「何が何でも部下に言うことを聞かせる」「必ず上司に自分を認めさせる」「周囲に圧倒的に自分の力を認めさせる」など、手段を選ばずに使える手は何でも使うといった、多少荒っぽく人を動かすようなスキルが必要になるという。
同書は、このような手法を「ダーク・マネジメント」と呼んでいる。多数派工作の「同盟作戦」、情報を使って誘導する「諜報作戦」、会議において数で押す「囲み攻め」、相手のリソース供給停止にする「兵糧攻め」、権力者から高い圧力を加える「水攻め」で、これらの5つのスキルも解説した。
このダーク・マネジメントは悪用は厳禁だが、平和利用(自分の利益、チームの利益、さらにそれが会社の利益のために)に限定して使うことをすすめている。