米Appleは9月24日 (現地時間)、音楽認識サービスを提供するShazamの買収が完了したことを発表した。昨年12月に合意が明らかになったShazam買収に関しては、欧州委員会 (EC)が独占禁止法に抵触する可能性を調査していたが、今年4月に「デジタル音楽市場の競争は阻害されない」と判断した。
Shazamは、スマートフォンとデジタル音楽サービスの普及とともに大きく成長したサービスだ。曲名などを知らない曲でもShazamに聞かせると、音楽を解析して、その曲の情報を教えてくれる。現在、スマートフォン用アプリ (iOS、Android)、スマートウォッチ用アプリ (watchOS、Wear OS)、Mac用アプリを提供している。Appleによると、Shazamのダウンロード回数は全世界で10億回を超えており、Shazamアプリを使用した曲の認識は1日に2,000万回を超える。ユーザーが検索した曲のデータはクラウドで保存・管理され、サービスのパーソナライズやサービス改善に用いられる。例えば、Shazamユーザーに検索されて今トレンドになっている曲を知ることができる。
今後についてAppleは、「近日中にすべてのユーザー向けに広告が表示されないShazamアプリケーションを提供予定 」としている。