誕生以来初めて大きなデザインリニューアルが行われたことで注目されているApple Watch Series 4。今回初めて購入を検討中という方もいらっしゃるかもしれませんね。改めて、Apple Watchとは何か、どんなことができるのかをおさらいしておきましょう。

Apple Watchとは?

Apple Watchは、Appleが開発・提供するスマートウォッチのこと。電話の進化版がスマートフォンであるように、スマートウオッチも時計の進化版として、時刻を示すだけでない様々な機能を持っています。

スマートウオッチは基本的に同じ持ち主のスマートフォンと連携させて使用するものがほとんどです。スマートフォンの情報(電話やメールの着信、アプリの通知、カレンダーの予定など)をスマートウオッチに表示させ、スマートウオッチが計測した情報(運動量、心拍数など)をスマートフォンが保存するという、切っても切れない関係にあります。

Apple Watchの場合はiPhoneとのみ連携します。他のスマートフォンでは連携させることができず、連携させない状態ではただの時計としてすら使うことができないので、ご注意ください。

  • 電源を入れたら最初にiPhoneと連携させる必要があります。これをしないと何もできません

Apple Watchでできること

では、Apple Watchでは具体的にどんなことができるのでしょうか。主な機能や使い方を挙げてみます。

情報を見る

Apple Watchの文字盤には多彩なデザインが用意されており、好みや用途に応じて使い分けることができます。文字盤には時刻表示に加え、それ以外の情報を表示するための小窓が用意されており、どの小窓にどの情報を表示させるか、自分で選べるようになっています。

小窓に表示できる情報の種類としては、カレンダー、天気、世界時計、タイマー、バッテリー残量、ミュージック、月齢、連絡先のお気に入りなどがあります。画面が大きくなったSeries 4向けには、小窓が最大8個ついたデザインもあります。チラッと腕をみるだけで、ぎっしり詰まった情報が目に入るというわけです。

逆に、シンプルなデザインが好きな方には伝統的なアナログ時計やデジタル数字の時計、また好きな写真を背景にできるデザインが用意されています。炎や煙、液体金属の動きをモチーフにした、Apple Watchならではの演出もあります。

  • 情報満載の文字盤、シンプルな文字盤、見るたびに煙が吹き出す文字盤。別の文字盤にサッと切り替えられるので、仕事用・休日用・スポーツ用などと使い分けることも可能です

日常・運動時の活動量を測る

日常の活動量を常に計測する「アクティビティ」と、ランニングやウォーキングなどの運動の活動量を計測する「ワークアウト」は、健康志向の方に人気の機能です。アクティビティは、Apple Watchをつけているだけで1日の消費カロリーがわかり、歩数もiPhoneより正確に計測できます。ワークアウトでは、iPhoneを持たずに屋外を走っても、距離やルートを正確に記録。ウォーキングやサイクリング、プール、ハイキング、ヨガといった種目の計測にも対応しています。

  • その日の活動量を3つの項目で記録・表示する「アクティビティ」(左)と、運動している間の活動量を記録する「ワークアウト」(右)。どちらも過去の記録はiPhoneに蓄積されます

通知を受け取る

Apple WatchはiPhoneと連動しているため、iPhoneに届いた通知や着信をApple Watchでも受け取ることができます。Apple Watchは通知が届くと振動で知らせてくれるので、大事なメールやLINE、あるいはオークションなどの通知に即座に気付き、すぐに内容を確認することができます。また電話がかかってきた場合は、Apple Watchで取ってそのまま通話することも可能です。

  • iPhoneが手元になくても、通知や着信を見逃しません。通知の度にiPhoneを手に取る必要も無くなります

電子マネーを使う

Apple Watchには、電子マネーを使うためのチップが内蔵されています。日本ではこれにSuicaやQUICPay、iDを登録しておくことができます。改札やコンビニのレジで、お財布もiPhoneも取り出すことなく決済ができます。

  • Apple WatchにSuicaを登録。チャージはiPhone上でできるので、駅で券売機を使う必要はありません

通信する

Apple Watch Series 3から、セルラー版が登場しました。これはApple Watch単独でモバイルデータ通信ができ、さらにiPhoneと共通の電話番号を使えるという機能。つまり、Apple Watchだけ持って出かけてもメールやLINEの通知が届くし、Apple Musicのストリーミング再生ができるし、さらに電話もかかってくる&かけられる、ということです。連携させたiPhoneと同じ電話番号が使えることも便利なポイントです。

これには携帯電話会社とのオプション契約(有料)が必要です。また、これを利用できるのは日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクに限られます。いわゆる「格安SIM」といわれるMVNO各社では対応していませんので、ご注意ください。

  • デジタルクラウンに赤い線でリングが描かれているのがセルラー版の印。本体価格も割高です